2017年4月21日更新

豆板醤(トウバンジャン)ってどんな調味料?豆板醤の原材料と使い方をご紹介!

中華料理でお馴染みのマーボー豆腐作るとき辛さを出すために、豆板醤(トウバンジャン)って使いますよね。中華料理に使う辛い調味料であることは知っているけれど、意外と知らない原料や使い方!ここでは豆板醤についてお話します。

  1. 目次
  2. 豆板醤(トウバンジャン)とは
  3. 豆板醤(トウバンジャン)の栄養成分
  4. 豆板醤(トウバンジャン)の使い方
  5. 豆板醤(トウバンジャン)は味噌風のピリッと辛い調味料

豆板醤(トウバンジャン)とは

豆板醤(トウバンジャン)は、中華料理の中でも四川料理、そして韓国料理によく使われるピリッと辛い、中国の発酵調味料です。豆板醤は今から200年以上前に中国の四川省で最初に作られ、現在も四川省は豆板醤の一大産地となっています。

豆板醤(トウバンジャン)の原材料

主原料はそら豆と唐辛子です。そら豆に大豆、米、大豆油、ごま油、塩、唐辛子などを原料に作ります。そら豆を麹で発酵させて味噌に似たものを作り、唐辛子で辛味を加えたピリッと辛い調味料です。

豆板醤(トウバンジャン)の味

ピリッと辛いだけでなく、コクと風味があり、少し酸味があります。日本の調味料に例えると、八丁味噌をピリッと辛くした味に似ていると言われます。

豆板醤(トウバンジャン)の賞味期限と保存方法

賞味期限は半年以上もちますが、カビが生えやすいので開封後は早めに使い切りましょう。また保存について、開封前は常温保存で大丈夫ですが、開封後は冷蔵庫で保存しましょう。

豆板醤(トウバンジャン)の栄養成分

発酵調味料である豆板醤は豊富な栄養素を含み、体によい効果・効能があります。

豆板醤(トウバンジャン)の栄養成分

脂質、ナトリウム、カリウム、炭水化物、タンパク質、ビタミンC、B6、鉄、マグネシウム、カルシウムなどで、100g中のカロリーは約60kcalになります。

豆板醤(トウバンジャン)の効果・効能は?

豆板醤に含有されている成分のβカロテン、亜鉛、鉄、カリウム、ナトリウム、カプサイシンなどの効能で疲労回復、肥満抑制、胃腸の働きを整える効果があると言われています。癌の発生と抑えたり、感染症や動脈硬化の予防に効果があると言われ、風邪の予防にも効果があるそうです。

成分のカプサイシンは聞きなれない成分ですが、赤い色の色素成分で、辛味成分の一つです。抗酸化作用があると言われ脂質の代謝を促したり、疲労回復、アンチエイジングにも効果が期待されています。

豆板醤に含まれるチロシンという成分は神経伝達物質を作り出し、脳の働きを良くする効果が期待されています。

ピリ辛な豆板醤(トウバンジャン)の使い方

中華料理や韓国料理の辛い味の定番・豆板醤は独特のピリ辛さをだす調味料です。

豆板醤(トウバンジャン)の使い方

辛味と塩味の強い調味料なので基本的には何かの食材に混ぜて使う場合が多いです。マーボー豆腐は豆板醤を使ったポピュラーな料理です。豆板醤は多くの場合、炒め物や煮込み料理に使います。

そのほか豆板醤そのものを使う場合もあります。つけだれに混ぜて辛味を加える、うどんやそばのつゆに混ぜてつゆに辛味をだす、淡白な味の豆腐に味付けする醤油に加えて辛味をプラスするために使う場合もあります。またマヨネーズに豆板醤を加えピリ辛マヨネーズを作り生野菜などにつけていただくのも美味しいと言われます。

油で加熱したり煮込む時に豆板醤を使う場合は、アミノ酸が引きだされて辛さに加えて豆板醤の旨みも増したお料理ができます。加熱すると香りが出るのも豆板醤の特徴です。

豆板醤(トウバンジャン)を使ったおすすめのお料理

四川料理や韓国料理によく使われる豆板醤のおすすめレシピをいくつかご紹介します。

<キュウリとささみにバンバンジー>2~3人分

鶏ささみ5~6本、料理酒50ml、塩コショウ・少々、キュウリ1本、合わせだれ(すりごま(白)大さじ1と1/2、醤油大さじ1と1/2、酢大さじ1、砂糖大さじ1、味噌大さじ1、すりおろしにんにく小さじ1、豆板醤小さじ1)

・きゅうりは柵のせん切りにし、鶏のささみは料理酒と塩コショウをふりかけてレンジで6~7分加熱する。そして粗熱が取れたら食べやすい大きさに裂いておく。
・合わせだれを作る(記載の材料を混ぜ合わせる)。
・ささみの上にキュウリをのせ、合わせだれをかければ出来上がり。

<万能中華肉味噌そぼろ>4~6人前

豚ひき肉400g、刻みにんにく大さじ1、おろし生姜大さじ1、日本酒(または紹興酒)大さじ1、醤油大さじ1~1と1/2、砂糖大さじ1、甜麺醤大さじ2、豆板醤大さじ1

・フライパンにごま油を引いて弱火で刻みにんにくとおろし生姜を香りがたつまで炒める。香りが出てきたら甜麺醤と豆板醤を加える。
・そこにひき肉を入れて中火で炒める。ひき肉に半分くらい火が通ったら残りの調味料を加えて、完全に火が通ったら出来上がり。
*マーボー茄子を作る時の調味料に加えたり、豆腐やご飯など淡白な食材の上にそのままのせて食べてもおいしい、おすすめのピリ辛の肉味噌そぼろです。

<ちぢみのたれ>2~4人分

醤油大さじ1/2、酢大さじ1/2、豆板醤小さじ1/2、ごま油大さじ1、砂糖小さじ1、すりおろしにんにく小さじ1、すりごま適宜

上記の材料をこの分量で合わせると美味しいちぢみのたれが作れます。にんにくを多めにすると美味しいです。最後にすりごまを忘れないように!豆板醤のピリッと辛さのきいた美味しい付けタレです。

豆板醤(トウバンジャン)は味噌風のピリッと辛い調味料

ピリ辛の中華料理の調味料・豆板醤は主原料がそら豆と唐辛子。栄養効果もかなり期待できそうです。暑い夏にはピリっと辛さの効いたバンバンジーやマーボー豆腐に生ビールなんて美味しいですよね。中国のピリ辛調味料・豆板醤を上手に使い、お料理のレパートリーを広げてくださいね。