2017年8月16日更新

ほうじ茶のカフェインの量は?ノンカフェインのお茶ってあるの?

ほうじ茶

保育園のお昼のお弁当の時間にはほうじ茶がよく出されるそうです。香ばしい香りでサッパリした口当たりのよいほうじ茶は小さな子供でもよく飲みますよね。でもお茶なのだからカフェインが入っているはずです。今回はほうじ茶のカフェインの量を調べました。

  1. 目次
  2. ほうじ茶のカフェインの含有量は
  3. ノンカフェインお茶ってあるの?
  4. 今人気のほうじ茶ラテの作り方
  5. ほうじ茶は低カフェインのお茶

ほうじ茶のカフェインの含有量は

お茶に含まれているカフェインは、中枢神経に作用する、強心作用、利尿作用などの働きがあります。適量のカフェインは、疲労を和らげ気持ちを落ち着かせたり、集中力を高めて仕事の効率をあげたり、眠気を覚ますなど体に都合の良い効果があります。しかし過剰摂取すると、不整脈、不安、興奮、不眠、幻覚、ふるえ、貧血など体の不調につながる原因となってしまいます。

ほうじ茶はカフェインの含有量が少ない成長した茶の葉を使い、さらにその葉を高温で焙煎することでカフェインが気体化してしまうので、緑茶などに比べるとカフェインの量が少ないのです。

1日に摂取してよいカフェインの量はどのくらい?

現状ではカフェインについて「1日当たりの摂取許容量の基準」を食品安全委員会などで設定していません。しかし、海外ではそれぞれの国内でカフェインの摂取量の上限に目安を設けている国もあります。例えばカナダ保健省では1日のカフェインの摂取量を健康な成人について1日300mg以下としています。

体重で計算した場合、1kgで2.5mg以下、単純に計算すると体重50kgの成人では1日285mg以下、 70kgで1日400mg以下の摂取量を上限としています。そこから考えると健康な成人のカフェインの1日の摂取量は300mg~400mg以内であることが好ましいようです。

カフェインは鉄分の吸収を抑制してしまうので貧血になってしまうことが心配されます。またカフェインは体内で分解されにくく過剰摂取してしまうと体に蓄積してしまうことがあります。そのため妊娠中の人は胎児への影響を考えて、摂取量を控えることが望ましく妊娠中の方は1日の摂取量は200mg以下が望ましいとされています。

ほうじ茶には実際のどのくらいカフェインが入ってる?

低カフェインのお茶と言われるけれど、ほうじ茶には実際どのくらいカフェインの量が入っているのか、ほかのお茶と比較しながらみてみましょう。

ちなみに、1g=1000mgです。

<カフェインの含有量(出典:日本食品標準成分表2015年版(七訂))>
種類 カフェイン(mg) タンニン(mg) 浸出法(その他)
玉露 茶 3,500 10,000 (茶葉100g中)
玉露 浸出液 160 230 茶10g 60℃ 60ml 2.5分
抹茶 3,200 10,000 (粉末100g中)
煎茶 茶 2,300 13,000 (茶葉100g中)
煎茶 浸出液 20mg 70mg 茶10g 90℃ 430ml 1分
かまいり茶 浸出液 10 50 茶10g 90℃ 430ml 1分
番茶 浸出液 10 30 茶15g 90℃ 650ml 0.5分
ほうじ茶 浸出液 20 40 茶15g 90℃ 650ml 0.5分
玄米茶 浸出液 10 10 茶15g 90℃ 650ml 0.5分
ウーロン茶 浸出液 20 30 茶15g 90℃ 650ml 0.5分
紅茶 茶 2,900 11,000 (茶葉100g中)
紅茶 浸出液 30 100 茶5g 熱湯360ml 1.5~4分
コーヒー 浸出液 60 250 コーヒー粉末10g 熱湯150ml
コーヒー インスタントコーヒー 4,000 12,000 (顆粒製品)

ノンカフェインお茶ってあるの?

チャノキからできた葉を使ったお茶には大なり小なりカフェインが含有されているのです。しかしたとえば麦を炒った麦茶、黒豆を原料にした黒豆茶、不老長寿のお茶と言われているルイボスティーなどこれらのお茶はノンカフェインのお茶なのです。ほうじ茶など緑茶や紅茶、烏龍茶とは原料が違うため、お茶と言ってもカフェインは含まれていません。

ノンカフェインの麦茶

麦茶は大麦の種子を煎じて作ったお茶です。アイスでもホットでも美味しくいただけます。体を冷やす効果があるので熱中症の予防になります。ノンカフェインのお茶なので、水筒に入れて子供に持たせても安心です。

ノンカフェインの黒豆茶

黒豆を原料にしたノンカフェインのお茶です。黒豆の皮の部分に含まれているポリフェノールの一種アントシアニンには活性酸素を除去し、血液をサラサラにする効果があると言われています。黒豆のイソフラボンは骨からカルシウムが流出してしまうのを防ぎ骨粗鬆症を予防すると言われます。

ノンカフェインのルイボスティー

色は紅茶や麦茶に似ていますがまったく異なるお茶です。原料はマメ科のルイボスで、針葉樹のような葉を持っています。ルイボスティーはこの針状の葉の部分を使ったお茶です。南アフリカの先住人の間でポピュラーに飲まれていたお茶で、歴史の長いお茶なのですが、近年になりルイボスティーの効能に活性酸素を抑える作用あると判明し健康茶として注目されています。

ノンカフェインのほうじ茶

大正3年の創業以来自家焙煎してほうじ茶を販売している東京日本橋人形町にある「森乃園」は桑の葉を自家焙煎してノンカフェインのほうじ茶「桑の葉ほうじ茶」を販売しています。豊富な食物繊維と血糖値を下げる作用があるノンカフェインの健康茶として人気のようです。

今人気のほうじ茶ラテの作り方

最近トレンディーなカフェショップで販売されているほうじ茶ラテは大変人気をよんでいます。低カフェインなので苦味がなく口当たりの良いほうじ茶がミルクと相性が良いところに目を付け誕生したようです。カフェインの量が少ないので子供も妊娠中の人も安心して飲用できます。

スターバックスのほうじ茶ラテのカロリー

大手人気のスターバックスのほうじ茶ラテのカロリーを調べてみました。

shortサイズ240ml 105kcal
tallサイズ350ml 163kcal
grandeサイズ470ml 221kcal
ventiサイズ590ml 288kcal

自家製ほうじ茶ラテの作り方

家庭でも簡単に作れるほうじ茶ラテ。自家製ほうじ茶ラテはティーバックを利用して作ると便利です。

<ほうじ茶ラテ1杯分>
ほうじ茶ティーバック2袋 、お湯150ml 、牛乳200ml 、ガムシロップ2個(お好みで)

熱湯にほうじ茶のティーバックを2袋入れて、渋く感じるくらいの濃い目のほうじ茶を作ります。ガムシロップ2個を入れて混ぜます。温めた牛乳200mlを注ぎ出来上がりです。妊娠中、授乳中、子供からご年配に方でも低カフェインなので安心して飲用していただけます。

ほうじ茶は低カフェインのお茶

ほうじ茶は低カフェインのお茶です。苦みが少なく口当たりがよいのはカフェインが少ないからだったのですね。カフェインの副作用が心配の妊娠中の方や子供、お年寄りの方にも安心して飲んでもらえるほうじ茶。人気のラテも自宅で簡単に作れます。ほうじ茶、美味しく活用してみてください。