2017年1月20日更新

使い方一つで料理がグレードアップ!オールスパイスについて

オールスパイス

オールスパイスは、独特の香りと味を料理に加えることができる万能調味料の一つです。使い方が難しいのでは、と思う方もいらっしゃるかもしれませんが、料理の下味から臭み取り、味付けまで様々に使えて、意外と便利なものです。ぜひ、使い方をマスターしてみましょう。

  1. 目次
  2. オールスパイスって?
  3. オールスパイスの効能や代用ってどんなものがあるの?
  4. オールスパイスを使ったメニュー
  5. メインディッシュからデザートまで使い方は色々!

オールスパイスって?

オールスパイスは、元々ヨーロッパの探検家から世界に広められたものですが、どのようなもので、具体的にどんな使い方があるかご存知でしょうか。

オールスパイスとは

オールスパイスとは、フトモモ科の植物で、ナツメグ、シナモン、クローブをミックスした香りを持っています。5~8mm程度の黒っぽい球状の形をしており、そのまま使用されることもあれば、粉末状にして使用されることもあります。また、別名で三香子(さんこうし)、百味こしょう、ジャマイカンペッパー、ピメントなどとも呼ばれています。

原産国は、ジャマイカやメキシコなどの中南米で、中世にイタリア人探検家のクリストファー・コロンブスによってヨーロッパに持ち帰られたことから広まったとされており、今日まで多くの国々の料理に使用されています。

オールスパイスの使い方

オールスパイスは、肉料理と相性抜群です。その他にも、スープやビーフシチュー、マリネやピクルスなどの西洋料理にたくさん使われています。さらには、ケーキやクッキーなどの焼き菓子にも使用されることがあります。
ちなみに、オールスパイスは香辛料として使用される他にも、昔の中南米の現地民は防腐剤として遺体と一緒に墓に埋葬していたそうです。

オールスパイスの効能

オールスパイスは、その豊かで深い香りによって精神的にリラックスできたり、リフレッシュしたりすることができます。その香り成分のオイゲノールには、機能的にも私たちの体に働きかけてくれる効果があります。オイゲノールには抗酸化作用があるので、がんや動脈硬化などの原因とも言われている活性酸素の発生を抑制したり、糖尿病を予防したりする効能もあると言われています。

また、オールスパイスにはビタミンB2やカリウム、カルシウムなど栄養素が豊富に含まれており、疲労回復効果や細胞の新陳代謝など、私たちの健康向上のための様々な効能があると言われています。

オールスパイスの代用

オールスパイスには、ナツメグ、シナモン、クローブをミックスした香りが含まれていることは前述しましたが、それぞれの香りを使った料理に代用することができます。うっかり買い忘れたというときでも、オールスパイスさえあれば、料理の幅をカバーすることができます。またオールスパイスがない場合の代用品もご紹介します。

オールスパイスしかない場合の代用

オールスパイスは、シナモンの代わりにお菓子やお茶に入れたり、ナツメグの代わりにハンバーグの肉だねの中身に入れたりすることができます。香り成分のオイゲノールが、シナモンやナツメグ、クローブにもあるので、それらを使う料理やお菓子、飲み物に入れても美味しくなるということです。

オールスパイスがない場合の代用

オールスパイスを特に肉料理に使う場合はナツメグで代用できます。オールスパイスを使用する目的は、下味等言われていますが基本は肉の臭みをとることです。
しかし実際のところ現在日本国内で流通しているお肉はそこまで臭みはないので、スパイスは正直必要ない気もします。

実際にオールスパイスを使ったハンバーグ、ナツメグを使ったハンバーグ、スパイスを入れずに作ったハンバーグを作って家族に食べさせてみましたが味の違いに気付く人はいませんでした。

オールスパイスを使ったメニュー

フライドチキン

オールスパイスは、ハンバーグやソーセージなどの肉料理やトマトを使った料理に下味として使われることが多く、洋風のメニューには欠かせない香辛料です。さらに、デザートや飲み物にも香りづけに使えます。思っていたより、使い途があると感じる方もいらっしゃるのでは!?

フライドチキン

オールスパイスは鶏肉とも相性抜群です。鶏手羽に塩コショウ、はちみつ、ホワイトペッパーなどと一緒にオールスパイスを加えたものを30分〜1時間置いておき、後は卵液に浸し、小麦粉とパン粉でをつけて揚げるだけです。

唐揚げの下味に

フライドチキンと同様に、適当な大きさにカットした鶏肉に塩コショウ、しょう油などと一緒にオールスパイスを入れて下味をつけます。これでいつもの唐揚げがさらに香ばしく美味しくなること間違いなしです。

カレーやビーフシチューなどの煮込み料理に

オールスパイスには肉料理に使えるナツメグやクローブが含まれていることから、カレーやビーフシチューなど肉を使った煮込み料理にもぴったりです。それらの臭みを消してくれるだけでなく、素材の味を引き立て、全体の味を引き締めてくれるので、ぜひ入れてみましょう。

マリネやサラダに

意外な使い方かもしれませんが、サラダや魚介などのマリネなど、火を使わず生で食べるものにもオールスパイスが使えます。サラダにはドレッシングに入れて、マリネには漬け込む際のマリネ液に入れてみましょう。香りが増して美味しくなりますよ。

焼き菓子に

オールスパイスは、アプリコットやレーズンなどの果物類と一緒に焼くケーキやクッキー、ドーナツなどの焼き菓子とも相性が良いです。オールスパイスを加えることで、風味が増し、ただ甘いだけのお菓子ではなく、大人の味に仕上げることができます。

コーヒーに

コーヒーにチョコレートシロップ、フォームドミルクを加えた後、最後にお好みの量のオールスパイスを加えます。これでカフェで味わうちょっと甘めのコーヒーが、お家でも飲めます。

メインディッシュからデザートまで使い方は色々!

オールスパイスは、香りを活かせる料理には何でも使えます。肉料理には、肉の臭みを消すことにも使えますし、香りや味に深みを加えることで、いつもの料理をワンランク上の料理にすることができるでしょう。お菓子や飲み物も、独特の香りがプラスされることで、より大人の味に仕上げることができます。