2020年8月21日更新

長寿の秘密はハスカップ!気になる味と食べ過ぎた場合に起きるトラブル

ハスカップ

北海道の特産として出回っているハスカップは、一見フルーツだとイメージしづらい食べ物です。見た目はブルーベリーのように見えるハスカップですが、味は酸味が強く、ベリー系独特の甘さを持ちます。今回はハスカップの栄養やそれに伴う効果、冷凍物の情報や食べ過ぎた場合の心配についてもご紹介します。

  1. 目次
  2. 滅多にお目にかかれないハスカップとは?
  3. 長寿の秘密はハスカップの栄養!効果も知りたい!
  4. ハスカップを食べ過ぎたらどうなるのか
  5. 見かけたらラッキー!ハスカップはおいしい栄養果実

滅多にお目にかかれないハスカップとは?

北海道以外の県に住んでいる方は初めて見聞きしたという方が多いであろうハスカップとは、ブルーベリーの色味に近い楕円形の果物のことを指します。

元はサハリンやシベリアといった地域の植物でしたが、北海道へは渡り鳥によって運ばれてきたとされています。いわゆる北国の果実であるハスカップは、スイカズラ科スイカズラ属の落葉低木であり、ハスカップという名前の歴史にはアイヌ語のハシカプ=(枝の上にたくさん成るもの)としてその名前が浸透しました。

一度は食べたいハスカップの味

ハスカップの味は他の果物と同じように食べると少しビックリしてしまうほどの強い酸味を感じられます。

見た目が近いブルーベリーと比較してみると、ややハスカップの方が大きめの形をしていますが、ブルーベリーの酸味よりハスカップの酸味の方が強く感じられます。ほんのりとした甘さも味わえますが、そのまま食べるには酸っぱすぎるため、加工して食べるのが一般的です。

近年では品種改良された甘さが際立つハスカップも出回っているようですが、もともとハスカップが持っている味は酸味が強いのが特徴です。

冷凍のハスカップなら誰でも楽しめる

北海道民でも中々姿を見ないハスカップが出回らない理由はその脆さにあります。

ハスカップの実は非常に繊細で、口の中で軽く噛んだだけですぐに潰れてしまうほど。デリケートな実であるため市場にまで届きませんが、ハスカップを冷凍した状態のものなら通販でも購入することができます。

収穫したハスカップはすぐに冷凍加工されるため、誰でも新鮮な状態のハスカップを味わうことができますよ。

長寿の秘密はハスカップの栄養!効果も知りたい!

謎が多いハスカップという果実はどういった栄養と効果があるのか気になるところです。名前を聞くだけでは果物というイメージに結び付かないものでもあるため、ハスカップで知りたい栄養と効果についてもチェックしてみましょう。

ハスカップの栄養

ハスカップの栄養についてですが、まず100g当たりのカロリーは53kcalで、全体的に水分量が多めになっています。

タンパク質や脂質、炭水化物を含みますが、その中でも注目したいのが鉄分やカルシウム、ビタミンC、ナトリウム、ビタミンA、B1、B2などです。ハスカップの鉄分は100g当たり、りんごと比較すると約8倍になり、カルシウムは10倍、ビタミンCは約17倍も含まれます

これだけでもスーパー果実と言えるほど豊富な栄養が詰まっていますが、ハスカップはこれら栄養素の他にもポリフェノールの一種であるアントシアニンという成分も含まれています。

ブルーベリーや目に良いということでお馴染みのアントシアニンは、ハスカップ100gの中になんと224mgも含まれているというのだから驚きです。

ハスカップの栄養から見る効果

アントシアニン

上記で触れたハスカップの栄養で期待できる効果は、まず豊富な量を含むアントシアニンです。抗酸化力を持つアントシアニンは活性酸素をなくす働きがありますが、体の酸化はもちろん目の組織にまで効果が期待できます。そんな目の酸化を防いで老化や酷使した際の不快感などを予防し、改善する効果が期待できるとされています。

ビタミン類

ハスカップに含まれるビタミンには、骨や歯の発育や皮膚や粘膜の保護、糖質の代謝をスムーズにする働き、脳や神経系の働きを維持・調節、皮脂の分泌調整、肝機能の向上、風邪予防、アレルギー予防、鉄の吸収率アップなどの健康な体を維持するための基礎を支える働きをしてくれます。

ミネラル類

ハスカップに含まれるカルシウムや鉄分は、骨や歯の強化に加えて筋肉の収縮や神経を安定させる働き、貧血予防、疲労感の予防改善、抜け毛予防、シミ、シワの予防など、体のあらゆる不調を予防、改善してくれる働きが期待できます。

ハスカップを食べ過ぎたらどうなるのか

ハスカップの栄養については前述しましたが、アントシアニンやカルシウム、ビタミンCなど食事だけでは不十分になってしまう栄養素がたくさん摂れます。

しかし、食べ過ぎた際に体にとって悪影響があるかもと考える方もいますよね。結論から言うとハスカップは果物のため、食べ過ぎたからと言って不安になる必要はありません。

食事と一緒に食べたり、食後のデザートとしてハスカップを食べれば、一度に食べる量が過剰になることもありません。

見かけたらラッキー!ハスカップはおいしい栄養果実

ハスカップについてご紹介しましたが、いかがでしたでしょうか。ブルーベリーのようなぶどうのような姿をしているハスカップは、滅多に出回ることがありません。貴重なハスカップは栄養たっぷりで健康にも美容にも良い果実ですから、発見したら是非食べてみてくださいね。