2020年8月15日更新

コケモモはビタミンたっぷり!味や食べ方を知り尽くそう

コケモモ

ぷっくりとしたフォルムに鮮やかな色味で目を奪われるコケモモは、味は良いですが酸味が強く食べづらいため、加工されてジャムやジュースなどで食べられる果物です。種類としてはクランベリーなどと間違えられることも多いですが、どういった点が異なるのでしょうか。また、コケモモの食べ方についても解説します。

  1. 目次
  2. コケモモとは
  3. 種類で分かるコケモモとクランベリーの違い
  4. コケモモをどう食べる?飽きない食べ方とは
  5. 甘酸っぱい魅惑の果実コケモモで美味しさを知ろう

コケモモとは

原産地は北欧を中心としたユーラシア大陸北部や北アメリカとするコケモモとは、ツツジ科スノキ属の小さく赤い果実のことを指します。幻想的な赤みを持つコケモモは、晩春から初夏の季節に花が咲く高山植物に当たります。

コケモモという呼び方は低い位置で密集して広がって育つことからその名前が付けられたとされています。漢字にすると苔桃と書き、耐寒性に優れた果実としても知られています。また、コケモモは日本にも自生しており、北海道から九州まで広く根を生やしています。

コケモモは呼び方がたくさん

コケモモ関連で見聞きするリンゴンベリーという言葉もありますが、リンゴンベリーはコケモモを英語にしたときの呼び方です。

更に細かく言うと、コケモモには2亜種があり、北アメリカを産地とするカウベリーと呼ばれるものと、北欧を産地とするリンゴンベリーと呼ばれるものがあります。この他にもフォックスベリーやビーバーベリーなど、様々な呼び方で愛されているのもコケモモの特徴です。

コケモモの味は強烈!

一見可愛らしい実に見えるコケモモですが、その味は強烈な酸味を含んでいます。甘さも多少ありますが、例えるのなら酸っぱくしたリンゴが的確です。そのまま食べるよりも、砂糖などを加えてジャムやジュースなど、別のものに変えるという食べ方が一般的です。

種類で分かるコケモモとクランベリーの違い

コケモモだったりクランベリーだったり、はたまた上記でも触れたリンゴンベリーやカウベリーなど、何がどう違うのかごちゃごちゃになってしまう方も多いですよね。特にコケモモと混合しやすいクランベリーとの違いはどこにあるのでしょうか。

クランベリーはコケモモの兄弟

クランベリー

ベリーと見聞きして思いつくものはブルーベリーやストロベリーなど様々にありますが、クランベリーも良く耳にしますよね。日本の呼び方と西洋の呼び方があるため分かりにくいですが、コケモモと一口に言ってもツルになる種類のツルコケモモというタイプも存在します。

このツルコケモモは漢字にすると蔓苔桃、コケモモと同じくツツジ科スノキ属に当たります。そしてこのツルコケモモはクランベリーの和名となるため、クランベリーはコケモモに非常に近い仲間だということになります。

まとめると、コケモモとツルコケモモという2つの種類があり、ツルコケモモは和名で、英語にするとクランベリー。

コケモモの中でも北アメリカを産地にするものはカウベリーと呼ばれ、北欧を産地とするものはリンゴンベリーと呼ばれる、ということになります。

コケモモとツルコケモモはまた別のもの

非常にややこしい点が多いのですが、コケモモとツルコケモモも同じかというとそうではありません。兄弟や仲間と言った具合に立ち位置が近いだけであり、生育の仕方や花の形にも違いがあります。

コケモモは前述した通り密集しながら広がり、その姿はまるで匍匐(ほふく)するようにじわじわと育っていきますが、ツルコケモモはその名の通りツルを伸ばしながら成長を進めていきます。

花の形状もクランベリーはややピンクがかった色合いで、花びらを後ろへ咲かせるような独特の形をしているのが特徴です。コケモモはクランベリーと比較すると白色の花びらを咲かせ、花びら同士を密集させながら下へ向かって花を咲かせるのが特徴です。一見するとどちらの花も同じように感じますが、良く観察してみると違いが分かりやすく見て取ることができます。

コケモモをどう食べる?飽きない食べ方とは

甘さがありながらも、強い酸味があるコケモモはそのまま食べる…というのは一般的ではありません。コケモモをより美味しく食べるためには様々な加工がされていることが多いため、コケモモがどういった姿になって食べられているのか見ていきましょう。

コケモモのジャム

コケモモのジャム

コケモモは基本的に加糖したものが主流となっているため、まずはジャムなどの手軽に試せるものからコケモモを味わってみると良いでしょう。ジャムならトーストに塗ったり、マフィンやケーキなどと一緒に焼くといった食べ方が味わえます。朝食にヨーグルトと一緒に食べたり、小腹が空いたときのおやつにピッタリで、酸味がフルーティーなコケモモのジャムは、毎日食べても飽きない食べ方です。

材料

  • コケモモ 400g
  • グラニュー糖 200g
  • レモン汁 大さじ1

コケモモはジュースにしても美味しい

果実のジュースはとっても美味しいですが、コケモモもジュースとして楽しむことができます。しかし、コケモモをあまり良く知らないという方は、市販のものでもコケモモのジュースを購入することができます。

自分で作るのは難易度が高い…という方は、ネット通販などで探してみると簡単に入手できますよ。コケモモのジュースは爽やかな香りや味を楽しめ、ちょっと休憩したいといったときにも最適です。

【作り方はこちら】SUBARUのラトビア便り。(こけもものジュース)

甘酸っぱい魅惑の果実コケモモで美味しさを知ろう

ぷっくりと可愛らしいコケモモについてご紹介しましたが、いかがでしたでしょうか。日本ではマイナーな果実としてまだ馴染みがありませんが、他の果実のように加工すれば美味しさを最大限引き出せる果実でもあるため、是非コケモモを美味しく食べてみてくださいね。