2018年11月3日更新

意外と知らないココアバターとカカオバターの違いって?成分や使い方を習得しよう!

ココアバター

近年高い効能が得られるとして人気を呼んでいるココアバターやカカオバター。しかし、どちらも同じものという認識が強いですよね。使い方やどこで買えるのか分からないという人も多いですが、今回はココアバターとカカオバターの違いや成分、代用、作り方などを併せてご紹介します。

  1. 目次
  2. 美容と健康に一役買うココアバターやカカオバター
  3. ココアバター・カカオバターの成分
  4. ココアバター・カカオバターの色々な使い方
  5. ココアバター・カカオバターを使ったお菓子の作り方や代用について
  6. 綺麗の味方!ココアバター・カカオバターを幅広く使おう

美容と健康に一役買うココアバターやカカオバター

カカオから作られるもの

甘く口の中でとろけるチョコレート好きは多いですが、チョコレート関連の食品は非常に数多く存在するため、何がどういった食品になるのか分からないですよね。これらの原料となるカカオから作られるものには、カカオニブやカカオマス、ココアなどになりますが、その中でもココアバターとカカオバターは同じバターという表現がされているので違いが分からないという人が大半です。そんなココアバターやカカオバターは美容に良い効果をもたらすことでも人気沸騰中の食品です。

ココアバターとカカオバターの違いって?

まずココアバターやカカオバターの原料となっているものがお馴染みのカカオ豆です。カカオの樹に実るカカオという果実の中にある種を、出回っている様々な食品へと変えていきます。このカカオ豆には約50%のバター(油脂)が含まれており35度を超えた瞬間に固形のバターが溶け始めます。

そんなココアバターとカカオバターについて気になるのがその違いについてです。一般的にカカオとココアの違いはカカオが植物名でココアが食品名となるのですが、ココアバターもカカオバターもカカオ豆を発酵させ、乾燥や粉砕、除皮したカカオニブに焙煎や圧搾を加え、カカオマスにしたものに含まれる脂肪分を取り出したものになります。そのため、成分に違いがあるわけではないのです。

カカオの樹

また、カカオとココアは同じものではあるものの、カカオという呼び方はマヤやアステカの言葉が語源となり、先住のメキシコ人はカカオの樹をカカバクラヒトルと呼んでいましたが、メキシコを征服したコステルはカカオの樹をカカップと呼んでいたとされています。そんなカカップという呼び方が変化してカカオと呼ばれ、そこから広く伝わったカカオはイギリスではココアと呼ばれるようになりました。イギリスではココアと呼ぶ呼び方が日本でも浸透し、今ではカカオのことをココアと呼ぶようになりました。

しかし、カカオとココアの違いは加工されているものとされていないものという解釈の仕方もあるようです。このようにカカオとココアの定義には様々な例えがありますが、本ページで触れているココアバターとカカオバターには違いというものはありません。

どこで買えるの?

ココアバター・カカオバターを購入したい場合はスーパーなどで探すより、ネット通販で購入した方が確実で素早く手に入れられます。販売している内容量でも値段は変わりますが、1kg程度であれば3000円ほどで購入が可能です。ただし、常温発送している場合もあるので、開封時は中身が溶けていないか注意しましょう。

ココアバター・カカオバターの成分

ココアバター、カカオバターに含まれる成分には、飽和脂肪酸、一価不飽和脂肪酸、多価不飽脂肪酸などの脂肪酸類、ビタミンEやビタミンK、コリンといったビタミン類なども含まれています。主成分はオレイン酸、パルミチン酸、ステアリン酸などです。

ココアバター・カカオバターの色々な使い方

ココアバター、カカオバターは常温では非常に固い食品です。熱を加えれば溶け始めて使いやすくなりますが、どういった使い方があるのでしょうか。美容や健康のために使っていきたいという人に向けてココアバター、カカオバターの使い方をご紹介します。

食べる

ココアバター、カカオバターにはステアリン酸という低カロリーで体の中に入れても吸収されにくい性質を持つ成分が含まれます。脂肪になりにくいので食べる使い方が最も一般的と言えるでしょう。また、血液のコレステロール値を下げ、加えてオレイン酸という糖質を脂肪にさせない役割や食欲を抑える働きのある成分も含まれているためココアバター、カカオバターは食べるだけで美容と健康に良い効果をもたらしてくれるのです。更にココアバター、カカオバターには抗酸化作用の働きもあるので皮膚の代謝を正常化したりシワの予防にもなるので食べる使い方が人気です。しかし、元は油脂ですから低カロリーと言っても食べすぎには注意が必要です。

ボディクリーム

上記でも触れた通り、ココアバター、カカオバターにはオレイン酸が含まれているので乾燥肌の人はボディクリームとして使用する使い方もありです。体だけではなく乾燥しがちな唇にもココアバター、カカオバターが保湿してくれるので、ちょっとした乾燥が気になる人にも保湿目的で使えます。

火傷や傷痕に

火傷やケガなどの傷跡は残ってしまうのが嫌ですが、そんな気になる傷痕にもこのココアバター、カカオバターを使うことにより、消したい傷痕を薄くしてくれる効果があります。塗ってすぐに傷痕が薄くなるわけではありませんが、毎日継続して塗っていくことで徐々に目立たないようになりますよ。

ヘアケア

ココアバター、カカオバターの使い方は髪にも効果てきめんです。カラーやパーマで傷んだ髪へ少量塗り、ヘアケアとしての使い方をするとしっとりとまとまりのある髪質にしてくれます。入浴後の濡れた髪に塗り、馴染ませて使ってみてください。

日焼け止め

ココアバター、カカオバターは肌に塗ってもOKなものなので日焼け止めとしても使ってみましょう。ココアバター、カカオバターにはビタミンEが含まれるので紫外線を防いでくれると言われています。一般的な日焼け止めには肌荒れや発がん性の危険があるとされているので安全で且つデリケートな肌質をしている人にはココアバター、カカオバターの使用がおすすめです。

ココアバター・カカオバターを使ったお菓子の作り方や代用について

ココアバター、カカオバターは食べたり塗ったり様々な用途で使えますが、カチカチの固形状をしているバターの基本的な使い方が分からないという人もいますよね。お菓子作りには欠かせない材料になるので、代用となるものも併せて触れていきます。

ココアバター・カカオバターが活躍するお菓子の作り方

ココアバター、カカオバターを使ったお菓子は数々ありますが、作りやすく豪華に見えるケーキなどの手作りがおすすめです。

【材料】

  • 薄力粉 150g
  • ベーキングパウダー 小さじ1と1/2
  • 卵 2個
  • チョコレート 100g
  • ココアバター・カカオバター 130g
  • グラニュー糖 100g
  • クルミ 80g
  • 牛乳 大さじ1
  • ブランデー 大さじ1

【作り方】

  1. クルミは大きめのサイズに包丁で切り、チョコレートとココアバター、カカオバターも細かく刻んでいきます。寒い時期は固くなってしまうので、刻みにくい場合は少し湯煎にかけるなどしてから刻んでもOKです。
  2. 湯煎で刻んだチョコレートとココアバター、カカオバターを溶かします。
  3. 別のボールに卵を入れ、グラニュー糖を加えてすり混ぜていきます。
  4. 薄力粉やベーキングパウダー類の粉類をふるいにかけたら、卵+グラニュー糖、薄力粉+ベーキングパウダー、チョコレート+ココアバター・カカオバターの順番で混ぜていき、クルミと牛乳、ブランデーを混ぜてオーブンシートに敷いた型に流し入れて160℃に予熱したオーブンで40分焼いていきます。
  5. 焼きあがって粗熱が取れたら型から外せば完成です。

※ココアバター、カカオバターが含まれているので、食べる際は常温で頂きましょう。常温で食べると口どけの良さをたっぷりと味わえます。

ココアバター、カカオバターの代用となるものは?

ココアバター、カカオバターはお菓子作りをする上で欠かせない材料になるため、レシピを見た際にもココアバター、カカオバターと記載されていることが多いでしょう。しかし、割高なココアバター、カカオバターがないという場合はココナッツオイルで代用が可能です。ココナッツオイル大さじ6杯に黒砂糖などの未精製砂糖大さじ8杯、ココアパウダー大さじ4杯を混ぜ、型にクッキングシートを敷いてから流し込みます。あとは冷蔵庫に入れるだけで簡単にココアバター、カカオバターの代用品が作れますよ。

しかし、本物のココアバター、カカオバターの風味や味には劣るのでそれでも良いという人は代用品を試してみてください。

綺麗の味方!ココアバター・カカオバターを幅広く使おう

話題沸騰中のココアバター、カカオバターについてご紹介しました。チョコレートにほとんど含まれるココアバター、カカオバターは知っているようで意外と知らないことが多いので、この機会に安心して使えるココアバター、カカオバターを広く活用してみてくださいね!