2018年9月2日更新

小さくても味が濃厚なマイクロトマトとは?極小トマトの食べ方や栄養・育て方まで

マイクロトマト

トマトの世界で極小であるマイクロトマトは、近年スーパーなどのお店で目にすることも多くなってきました。マイクロトマトとはあまりに極小のため味がするのか不安になってしまうところですが、実はとっても甘いトマトの種類です。そんな小さいトマトの栄養や収穫時期、食べ方や育て方について掘り下げていきます。

  1. 目次
  2. トマト界の極小的存在マイクロトマトとは?
  3. 小さくても侮れないマイクロトマトの栄養価値と食べ方
  4. どう食べる?マイクロトマトの食べ方
  5. マイクロトマトを栽培する!育て方は?
  6. マイクロトマトをスーパーで発見したらぜひお試しあれ!

トマト界の極小的存在マイクロトマトとは?

毎日食べているという人もいるほど手軽に食べられるトマトは、今やスーパーに出向くと数多くの種類が並んでいますよね。真っ赤な色をウリにしたトマトから、まるで果物のように甘さの強いフルーティートマトなどその種類は実に多岐に渡りますが、トマトの世界でも珍しいマイクロトマトという品種が今トマトマニアに注目されています。

マイクロトマトとは世界最小のトマトであり、直径は何と驚きの1cmです。一般的なトマトは100~150gあり、ミニトマトでも10~20g程度の重さがあります。しかし、マイクロトマトはたったの1~2g程度の重さしかない非常に小さくて軽いトマトなのです。

そんなマイクロトマトは2000年頃から市場に流通し出した新しい品種のトマトです。マイクロトマトにはトマトらしい真っ赤なタイプと濃いオレンジ色をしたタイプがあるのですが、そもそもこのマイクロトマトは作ろうと思ってできた品種ではないのです。

マイクロトマト

マイクロトマトの誕生は偶然であり、風で飛ばされた種からできたトマトなのです。まるでブドウのように枝分かれして成長するのもマイクロトマトの特徴であり、愛知県三河温室園芸組合で生産がスタートされました。偶然発見された品種を面白いと思った組合が本格的に生産と商品化を開始させたと言われています。

そんなマイクロトマトは新しい品種のこともあってか、とにかく生産農家が非常に少ないとも言われています。そのため、マイクロトマトを手に入れたくてもネットショップでは1パックたったの100gで驚きの750~2000円前後もする大変高価なトマトです。

マイクロトマトの味はどうなの?

マイクロトマトはそのあまりの小ささから味がするのかどうか不安になってしまいますが、心配ご無用のしっかりとしたトマトの風味が感じられます。

マイクロトマトは非常に糖度が高いことでも知られており、その甘さは何とイチゴに匹敵するほどになるのだとか。もちろんトマトらしいさっぱりとした味わいもしますが、フルーティーさも兼ね備えているので一度でいくつもの味が楽しめる新しいトマトなのです。

また、小さいが故に発揮できるプチプチ感は口の中ではじける食感が欲しい人にはたまりません。一粒ずつ食べるのも良いですし、一度にいくつか口にしてたくさんのプチプチ感を堪能するのも楽しい食べ方と言えるでしょう。

マイクロトマトの収穫時期

マイクロトマトの収穫時期は蒔き時期と共に時期が異なります。寒冷地では7月中旬~10月初旬になり、湿暖地では6月下旬から10月中旬、暖地では6月中旬~11月中旬となります。

小さくても侮れないマイクロトマトの栄養価値と食べ方

世界最小のマイクロトマト。しかし、小さいからと言って含まれている栄養は舐めてはいけません。一般的なトマトやミニサイズのトマトに負けないほどの栄養がぎっしりと詰まっているマイクロトマトはしっかりと美味しく食べておきたいところです。また、マイクロトマトの食べ方についても触れていきます。

マイクロトマトの栄養とは

小さい姿をしているマイクロトマトですが、含まれる栄養はビタミンCから始まり、リコピンやβカロテン、カルシウムやカリウムなどのミネラル類、脂肪を燃焼させるリノール酸、など様々な栄養価が含まれています。

更に桃太郎種と比較してみるとビタミンCは3.3倍、リコピンは3.6倍、βカロテンは2.3倍もの栄養を含んでいます。これらの栄養から得られる効果や効能は数々あり、美白効果や不妊症予防、喘息症状の緩和、胃もたれ、胸やけ、食欲不振の改善、貧血予防、認知症予防、脂肪燃焼などが得られると言われています。

どう食べる?マイクロトマトの食べ方

マイクロトマトと言っても一般的なトマトと変わらないので、マイクロトマトもそのまま生の状態でパクパクと食べて問題ありません。しかし、一般的なトマトのように大きさがないので何かと混ぜて加熱する…といった食べ方では食べる際に姿が見えなくなってしまい、味気ない食べ方になる可能性もあるので甘みを味わうためにも生のまま食べてみましょう。

料理の色合いを良くしてくれるので、料理の付け合せはもちろん、サラダや前菜などのトッピング代わりとして、または冷麺などと一緒に食べてみるのも美味しく頂けます。お祝い事などのイベント時に出す料理に添えるとグッと見た目の鮮やかさがアップしますよ。

マイクロトマトを栽培する!育て方は?

マイクロトマトは前述した通りネットショップなどで購入すると非常に高価だと感じます。金銭的に余裕がある人なら良いですが、頻繁に食べたい人にとっては現実的ではないので、自分で栽培して収穫した方が安上がりでマイクロトマトを作ることができます。マイクロトマトの魅力は育てやすいところも注目なので、育て方についてご紹介します!

用意するものは?

マイクロトマトを育てるに当たり、種や苗といったものはホームセンターや種苗会社などで販売しているため、簡単に手に入れることが可能です。プランターや鉢などお好みの育て方が可能です。しかし、マイクロトマトが窮屈しない環境で育てていくのがベストなので、地植えでも鉢でもミニトマトを栽培できるほどの大きさのものを選びましょう。複数の枝が広がって育つため、横幅が必要になります。

育て方

マイクロトマトは手がかかってそうなイメージですが、意外にも放任栽培でしっかりと育つ力を持っています。しかし、上手に育てるコツは日当たりが良く、風の通りが良いところで栽培してください。想像しているよりも倍で生い茂るのがマイクロトマトなので、育ちやすい環境を整えると尚良いでしょう。

また、わき芽取りなどをしなくても良いですが、水はしっかりと与えてあげましょう。水が不足していると実の付き方が悪くなってしまったり、尻腐れ果が増える可能性があります。水はあげすぎても今度は実が割れてしまう原因になるので様子を見ながら最適な量を維持してあげることが上手に育てるポイントです。あとは病害虫などの被害が出る前に防除をしっかりと行っていれば徐々に赤付くマイクロトマトが育ちますよ。

マイクロトマトをスーパーで発見したらぜひお試しあれ!

近年名前が知られてきたマイクロトマトは様々な栄養を含んでいることが分かりました。トマトマニアが唸るほど美味しく高い甘みを持つマイクロトマトですが、非常に数が少なく、生産農家も少ないため滅多にスーパーなどでは見かけませんが、もし発見したらラッキーですので値段は張りますがぜひ試してみてはいかがでしょうか。