2018年8月11日更新

ナツメの食べ方や効能

ナツメ

中華食材の売り場に行くと深い紅色をした乾燥したナツメを見かけますよね。薬膳料理などに利用される甘みのある実です。中国では古くから健康に効果的な食材として利用していたと言われています。老化防止の効能に優れ、美容に効果があるとは、女性には興味ある食材ですね。そこで今回はナツメについて調べました。食べ方や効能など、ナツメの情報を盛りだくさんにご紹介します。

  1. 目次
  2. ナツメとは
  3. ナツメの産地はどこ?
  4. ナツメってどんな味
  5. 本場中国でのナツメの食べ方
  6. ナツメには美肌に効果あり?
  7. ナツメのおいしい食べ方
  8. ナツメはどこで買える?
  9. 中国のパワーフード!ナツメを食べて老化防止!

ナツメとは

ナツメ

乾燥したナツメは日本のスーパーでもよく見かけます。中国料理や薬膳料理などに利用する食材です。ナツメはクロウメモドキ科ナツメ属の落葉広葉樹になる果実で、英語で書くとJujubeとかChinese-dateと表記します。Chinese-date(中国のデーツ)と表記されているのを見ると、トロリと甘味果実のデーツと同じ種類かと思われがちですが、デーツはナツメヤシの果実でナツメとは全く違う果実です。

デーツ

ナツメはいくつか種類があり、実の形や大きさもさまざまです。リンゴのように生で食べることもできますが、日本ではそのまま食べることはありません。日本では観賞用して楽しむことが多いようです。

ナツメの産地はどこ?

ナツメは中国からアフガニスタンより地中海東岸に至る西アジアが原産地です。その中でも本場はやはり中国で、中国北部では非常に古くからナツメを栽培しています。

日本でのナツメの歴史は古く、奈良時代にはすでに親しまれていたと言われています。7世紀後半から8世紀後半に編まれた「万葉集」や「延喜式」にナツメの名が出てきているので、その時代にはすでに日本に伝来していたことと思われます。

現在日本では庭園樹以外で、福井県や岐阜県の農場などでナツメの栽培が行われています。少量ですが沖縄県や秋田県、山形県の農場でも栽培しているようです。日本では生のナツメを食べる習慣はほとんどないとお話ししましたが、岐阜県の飛騨地方に限っては、ナツメの生の果実を甘露煮にして食卓のおかずにする風習が昔からあるそうです。

ナツメの花は日本の童謡にも登場している

ナツメの名の由来の一つであるように、ナツメは夏に新芽を出します。新芽が出て6月頃に葉のわきから淡い黄色の小さな花を数個まとめて咲かせます。小さく目立たない花で、香りもほとんどしません。しかしその可愛いナツメの花は日本の昔の童謡にも登場しています。作詞・細川雄太郎、作曲・海沼實が発表した「あの子はだあれ」です。「あの子だあれ、誰でしょね。なんなんナツメの花の下 …お人形さんと遊んでた、可愛い美代ちゃんじゃないでしょか」という曲、耳にしたことはないですか?日本の古い童謡の詞からナツメが昔から日本で親しまれていたことがうかがえます。

ちなみに花が咲いた後、ナツメは8月後半から秋にかけて実を結びます。その実は楕円形で1.5~3cmくらいの大きさです。その頃のナツメの表面はツルンとしたなめらかな淡い緑色をしています。熟すと濃い紅色になります。

ナツメってどんな味

乾燥ナツメ

日本では生で丸かじりすることはほとんどありませんが、ナツメの産地ではリンゴのように生のまま皮ごとかじってナツメを食べます。その味はリンゴや梨のようなシャッキリした食感で、ほんのり甘く酸味がありさっぱりした後味です。実が熟して赤黒くなったものは甘さが増しています。

干して乾燥させたナツメは中華料理の食材としてお馴染みですが、乾燥ナツメは生のナツメより甘みが強いです。乾燥のナツメは料理の隠し味に使うだけでなく、そのまま食べることもできます。

本場中国でのナツメの食べ方

中国の古くからある言葉に「一日食三棗、終生不顕老」という言葉があります。これはナツメを1日3つ食べると年を取らない(老けない)という意味があり、中国ではナツメは老化防止の食材だと好まれていたのでした。

中国の古い薬物書「神農本草経」の中では栗(クリ)、桃(モモ)、李(スモモ)、杏(アンズ)、棗(ナツメ)の5つの果実を五果といい、五臓を養う働きがある大切な果実だと記載されています。そのことでもわかるように、中国ではナツメを薬膳や宮廷料理に欠かせない食材として大切に使い食べられてきました。

また中国では赤い色は縁起の良いものと考えられているので、熟したナツメや乾燥した深い紅色のナツメは祝宴にも使われ、現在でもお祝いの料理で食べられていることが多い果実です。

ナツメには美肌に効果あり?

中国では古くから老化防止や五臓によい効果があると珍重されているナツメは、日本でも平安時代の薬学書「本草和名」の中でナツメを薬として使っていたことが記載されています。実際に現在でもナツメはその効能に期待がもたれ、生薬として漢方薬に利用されています。ちなみに生薬では大棗(たいそう)という名で有名です。栄養成分には葉酸やパントテン酸、ナイアシンなどのビタミン類、カルシウムやカリウム、鉄、亜鉛などのミネラル、そして食物繊維など豊富な栄養成分を含んでいる果実です。

その効能には冷え性を改善する、胃腸の消化機能を調整する、栄養分の吸収を促進する、造血作用から貧血の予防、精神安定の作用、滋養強壮、不眠の改善、免疫力を上げる、疲労回復にも効果が期待されると言われます。また老化を防ぎ、肌のアンチエイジングに効果があり美肌効果もあると言われます。なんと中国の絶世の美女である楊貴妃も食べていたと伝わる話は、肌のアンチエイジングに効果があることの裏付けになることなのかもしれません。

栄養成分からたくさんの効能に期待され、実際に生薬として漢方薬に利用されているナツメですが、たとえばお茶にして飲むと咳が止まるとか寝つきがよくなるなど民間薬としても活躍しているナツメです。

ナツメのおいしい食べ方

日本では生で食べることはほとんどありませんが、本場中国では生でかぶりついて食べます。素朴にナツメを美味しく食べる食べ方です。日本では主に乾燥したナツメが販売されています。乾燥したナツメを使い薬膳鍋やおかゆ、煮込み料理などに加えて利用します。

コンポートも美味しい

生のナツメが手に入ったら生でかぶりつくのもよいですが、日本ではシロップを作り、ナツメを軽く煮てコンポートにして食べます。ナツメは香りが弱いので、シナモンなどスパイシーな香りを加えるときは加減しながら加えてください。

ナツメ酒やナツメ茶を楽しむ

焼酎に生のナツメあるいは乾燥のナツメを漬け込んでナツメ酒をつくります。乾燥したナツメを使った方が色が濃くなります。ナツメ茶は乾燥ナツメを煮だして作ります。生姜やハチミツを入れて飲むと冷え性が改善され、精神安定にもよく寝つきがよくなると古くから言い伝えられています。

ナツメはどこで買える?

乾燥ナツメは普通のスーパーの中華食材の売り場で購入することができますが、日本で生のナツメは一般のスーパーではほとんど販売していません。ネット通販で購入出来るところがいくつかありますのでご紹介します。

チャザンヌ

https://chasane.com/?pid=107677580 
秋田県の農家で無農薬の自然栽培された生ナツメです。ネット販売で産地から直送してもらえます。ただ時期限定のため購入できない時期もありますので、ご確認ください。

楽天市場店・自然堂本舗

https://item.rakuten.co.jp/shizendo/10001454/
沖縄県の農場で栽培されている生ナツメです。農薬不使用。少量ですが毎年出荷しています。発送は平年2月中旬~3月上旬だそうです。量に限りあるので購入希望の際は要確認願います。

中国のパワーフード!ナツメを食べて老化防止!

日本でも古くから親しまれているナツメはたくさん効能を持ち合わせています。中国では古くからナツメを「1日3つ食べると老けない」という意味の言葉もあり、老化防止の食材と珍重されているようです。生薬として漢方薬にも利用されているナツメ。ナツメ酒やナツメのお茶は民間薬としても活躍しています。日本では生のナツメを購入するのは難しいですが、手に入ったときはがぶりとかじって味を堪能してみたいですね。日本では乾燥したナツメが主流ですが、でも乾燥したナツメをそのまま食べても甘みがあり美味しいです。1日3つ食べ、ナツメでアンチエイジングをしてみませんか。