2018年4月5日更新

アプリコットとはあんずのこと。おいしい果実は料理やジャムにして生かそう!

アプリコット

アプリコットとは果物のあんずの英名です。あんずは良く「あんずジャム」や「アプリコットジャム」と記載された商品がスーパーの店頭でも売られていますよね。身近な果物であり、紅茶や料理に使われていますが、びわとも似ていますよね。本ページではそんなアプリコットの栄養などについても解説します。

  1. 目次
  2. アプリコットとは?
  3. アプリコット(あんず)の味
  4. アプリコットの種類
  5. アプリコットの栄養
  6. アプリコットはどう使う?料理や紅茶に活用する!
  7. アプリコットをおいしく食べてみよう

アプリコットとは?

アプリコットとは良く聞く果物ですが実はあまり知らないという方も多いのではないでしょうか。アプリコットは日本で言う「あんず」のことで、あんずの英名がアプリコットです。どちらの呼び方であっても指すものは同じのため、アプリコットと記載されている商品でもあんずと記載されている商品でもどちらも同じものと認識して良いでしょう。そんなアプリコットはバラ科サクラ亜目サクラ属に分類される果物であり、梅や桃、スモモといった果物などと遺伝的に近いものになります。

アプリコット(あんず)の味

好きな方には好きなアプリコットは、まだ食べたことがない方にとっては梅のようなすっぱい味がするイメージがありますよね。まさにその通りで、アプリコットの味わいは酸味が強いのが特徴で、食べ方は生食よりも加工した方が人気があります。

アプリコットが加工されたもので有名なのはジャムなどです。シフォンケーキなどに添えるとアクセントになって相性が良いですが、「ハーコット」とという酸味が抑えられた品種もあるため、アプリコットの全てに酸味が強いわけではありません。

ちなみに形が似ているびわという果物もありますが、アプリコットとびわは根本的に違う果物です。

アプリコットは甘みの中に酸味があるのが特徴ですが、びわは芳醇な果汁を口いっぱいに楽しむことができるため、そもそも味わい自体が全く異なります。アプリコットは基本的に生食用として作られた品種以外は酸味が強いため、加工が必要になります。しかし、びわはそのままの果実や果汁の味わいを堪能することができるため、食べてみるとその違いがお分かり頂けるでしょう。

アプリコットの種類

アプリコットは日本各地でも愛されている果物ですが、ヨーロッパの地域で品種改良されたアプリコットは日本のアプリコットと比較すると甘さがあるのが特徴です。アジア地方で品種改良されたアプリコットはヨーロッパなどの地域と比較すると酸味が強いと言われていますので、アプリコットがすっぱいと感じる理由は地域の差もあると言えます。

また、日本国内のアプリコットの主な産地である青森県で栽培されている「八助」というアプリコットは、梅干しのように使われるため、青果としてはほぼ出回っていません。この八助という品種はアプリコットと梅の交雑種と言われており、形が大きくて甘みも感じられるのが特徴のようです。

アプリコットの種類はたくさんあり、「平和」や「昭和」、「新潟大実」、「信州大実」、「山形3号」、「信山丸(しんざんまる)」、「ゴールドコット」などの種類があります。それぞれに旬とされている時期がありますが、その旬は非常に短いため時期を逃さないようにしたいところです。

アプリコットの栄養

アプリコットに含まれる栄養についてまず着目したい成分はβカロテンです。βカロテンは果物よりも野菜に含まれていそうなイメージですが、アプリコットには果物の中で2位を誇るほどのβカロテンが含まれています。

果物の中でβカロテンが多いのは赤肉メロンですが、アプリコットの方が食べやすく、入手もしやすいので積極的に摂取できます。

また、アプリコットに含まれる栄養には他にもカリウムやリンゴ酸、クエン酸、ブドウ酸、鉄、ビタミンEなどの成分も豊富に含まれています。これらの栄養成分は私たち人体に脳卒中や心筋梗塞、動脈硬化の予防をしたり、むくみ、高血圧の予防もしてくれます。リンゴ酸やクエン酸、ブドウ酸なども疲労回復をいち早く手助けしてくれ、食欲が落ちる夏バテには効果的です。

杏仁(きょうにん)

また、鉄が含まれていることによって血行促進や貧血の予防、そしてビタミンEの力によって美容面から見てもアンチエイジング効果を引き出してくれます。そもそもアプリコットの種は杏仁(きょうにん)と呼ばれ、古くから薬用とされて現在でも漢方薬にされているほど人体にプラスの影響をもたらすものなのです。そんな種が含まれている果物ですから、栄養がたっぷりと詰まっていることにも納得できるでしょう。

ちなみに杏仁(きょうにん)の中身は杏仁豆腐の材料です。名前は杏仁霜(きょうにんそう)といいます。

アプリコットはどう使う?料理や紅茶に活用する!

アプリコットは非常に栄養豊富で優秀な食品と言えます。おいしく食べながら健康や美容にまで良い効果と効能をもたらしてくれるのは嬉しい限りです。しかし、ジャムや果実酒にする方も多いアプリコットは他にどういった食べ方をしたらおいしいのでしょうか。料理にも使いたいところですからご紹介します!

アプリコットの紅茶漬け

干しあんずが手に入ったらコンビニやスーパーなどで販売している市販の紅茶を一本用意しましょう。大きめのタッパーの中に干しあんずを入れ、紅茶をひたひたに浸るまで入れたら2日程度そのままの状態で放置します。2日程度放置した干しあんずは紅茶を吸って形がふっくらとしておいしい紅茶漬けが食べられますよ。

また、生のアプリコットに砂糖、レモン汁、ブランデーを入れて時間を置き、火にかけると保存が長くきくコンポートなども出来上がります。

アプリコットで和食料理

アプリコットが使われるイメージは洋菓子などですが、使い方によってはアプリコットのおひたしや玉ねぎと和えておかか和えにしたり、春巻きパイやアーモンドと組み合わせてオーブン焼きなどの料理にすることもできます。少し手のかけ方が違うだけで絶妙に舌に合う料理になりますから、お好みでどのような料理と合うかアレンジしてみても良いですよ。

アプリコットをおいしく食べてみよう

酸味が苦手な方にとってはアプリコットは積極的に食べようとは中々思えない果物かもしれません。しかし、アプリコットは栄養面から見ても非常に優秀ですから意外と侮れない果物でもあります。加工されたアプリコットは簡単に手に入れることができますが、生の状態のアプリコットが手に入ったらあなた好みの料理にしてお召し上がりくださいね。