2018年1月31日更新

ブルーギルを食べる!ブルーギルの味や美味しい料理

ブルーギル

淡水域で良く釣れるブルーギル。小魚なども食べてしまい繁殖力が強いので、近年生息する周辺の湖などの生態系を破壊すると問題にもなっている魚でもありますが、なんとその味はとても美味しんですよ。今回はブリ―ギルの味やおすすめの美味しい料理をご紹介します。

  1. 目次
  2. ブルーギルは食べて美味しい?
  3. 美味しいブルーギル料理
  4. ブルーギルを美味しく食べてみよう

ブルーギルは食べて美味しい?

日本ではあまり食されていないブルーギル。しかし実はとても美味しい魚らしいのです。日本で釣れるのは小型の個体がほとんどです。身が薄く骨も多いので、調理するのが大変だったり、食べづらいということで食べるには人気のない魚ですが、体がすっぽりとフライパンに収まるので、原産国の北アメリカではバター焼きやムニエルにして食され、美味しい魚と食卓によくのぼる魚なんです。

ブルーギルの味

ブルーギルは北米原産の淡水魚です。米国から来た外来種で、水の流れのあまりない湖などの淡水域に生息しています。

日本で見られるブルーギルは体長10~20cmほどの小型のものです。甲殻類、水の中の昆虫や水草、小魚や魚の卵なども食べる雑食の魚で、小さい割には腸内の内容物が多く、内容物の悪臭が身肉に付くと、身が臭くて食べられないとか、骨が多く食べづらいので食用には向かない魚だというイメージの多い魚ですが、実際のブルーギルの味は、白身の淡白な味わいで美味しい魚です。食感はウナギのようにふわっと柔らかい身肉です。淡水魚なので寄生虫の心配はありますが、きちんと処理すれば問題ありません。

味を他の魚で例えるならばタラや鯛

白身魚に淡白な味わいというけれど実際の味わいは、タラのような味わいだとたとえられたり、鯛のような味、スズキのような味などと言われ、とても上品な味だと言われます。低脂肪であっさりした味わいです。臭いというイメージがありますが、刺身にしても調理の仕方で、それほど臭さは感じません。

美味しいブルーギル料理

ブルーギル

魚が苦手という方には、淡水魚独特の泥臭い感じが少し気になってしまうかもしれません。しかし調理法によって臭みをほとんど感じなくすることもできます。ブルーギルを美味しく食べるには油を使って調理するのがおすすめの調理法ですが、新鮮なブルーギルはちょっと工夫すると刺身でも美味しく食べることができます。

ブルーギルは環境省が定める外来生物法によって、活きたまま運ぶことが禁止されています。ただし食べるために締めてから持ち帰ることは許されています。釣ってすぐその場で食べるのはよいですが、家に持って帰ってから食べる場合は 釣ったらすぐ締めてから持ち帰り調理してください。

締めるときのタイミングは、釣ってからしばらく綺麗な水で生かしておき、そのあと締め、エラを切って血抜きをします。エラをとってエラから手を突っ込んで内臓を押し出します。内臓を取り出したら、用意したペットボトルなどのきれいな水で腹をよく洗って、キッチンペーパーなどで水分を取り、袋に入れてクーラーボックスへ入れて持ち帰ります。

刺身

釣ったその場で食べるときは内臓を取ったらよく洗います。また持ち帰って調理するときは上手に締めて持ち帰りましょう。ブルーギルの体表はぬるぬるしているので塩を振ってぬめりを落とすと扱いやすくなり、皮をきれいに剥ぐことができます(皮から臭いがする)。

刺身にする場合は小さめの個体より25cm以上の個体の方が調理しやすく美味しいです。3枚におろし腹側は腹骨を取ったり、血合いの箇所にあるちくちくした骨を取り除くとほとんど刺身にできる身肉がなくなってしまいます。刺身は背側の部分だけを調理します。

ブルーギルの刺身の味わいは同じ淡水魚のブラックバスより身が薄く美味しいと言われます。歯切れのよい食感があり、下処理がきちんとされていれば生臭さは感じられないそうです。しかし川魚特有の泥っぽい香りが鼻に付くこともあるそうですが、それも川魚の特徴として楽しめば問題ありません。寄生虫の心配があるので内臓を取り出したらよく洗うことは大切です。また家に持ち帰った場合は冷凍させれば寄生虫は死滅します。

フライ

ブルーギルは淡水魚なので寄生虫の心配もあります。寄生虫に詳しくない場合や川釣りに慣れていない人はブルーギルをフライに調理して食べると安心で美味しく食べられます。

川魚の泥臭さが気になるようなら30分ほど牛乳に付けて臭みを抜くのもよい方法です。すりおろしニンニクとバジルを使うのも泥臭さを消す方法に使われます。

柔らかな魚なのでフライにする時の揚げ油の温度は180℃くらいがよいです。油の中に箸を入れて箸の全体から細かい泡がじわじわ絶え間なく出てくるくらいが180℃くらいの油の温度です。ブルーギルのフライは柔らかくて淡白で美味しいと言われます。

ブルーギルを美味しく食べてみよう

臭いとか骨が多いなどというイメージから食用には向かない魚という声も聞きますが、実際はタラや鯛のような上品な白身魚の味に似た淡白な味わいで美味しい魚です。釣り上げたブルーギルは外来生物法によって活きたまま持ち帰れないので、締めてから自宅で調理してください。下処理をきちんとすると臭みも寄生虫の心配もなくお刺身でも美味しく食べることができます。ブルーギル、ぜひ美味しく食べてみてください。