2017年12月15日更新

コショウダイの食べ方や料理。寄生虫についても

背中から尾に向かって黒い線が綺麗に伸びるコショウダイという魚は、魚体が透き通ったグレーをしていることもあり鑑賞用の魚と思われがちです。しかし、コショウダイは実は食べられる魚ですので今回は早速食べ方や旬、味や料理、そして気になる寄生虫のことについて調べてみました。

  1. 目次
  2. コショウダイとは
  3. コショウダイの寄生虫について
  4. コショウダイの味や旬
  5. コショウダイの食べ方や料理
  6. 様々な料理にアレンジした食べ方
  7. コショウダイを上手に調理して食卓に並べよう

コショウダイとは

名前が調味料のコショウに似ていて面白い魚ですが、分類ではスズキ目イサキ科コショウダイ属に分けられます。コショウダイの最大の特徴はギザギサとした背尾れから流れるように向かう線であり、魚体の後ろにかけてポツポツとした黒い斑点があります。

体全体の表面は綺麗なグレーをしているため、規則的に続く斑点と相まって観賞用の魚と思ってしまいますが、コショウダイは食用でもおいしいと評判の魚です。ちなみにコショウダイという名前の由来は本当に調味料のコショウの実に似ているところからきています。

コショウダイの分布地域

コショウダイが分布する地域は主に新潟県から九州南岸までの日本海や東シナ海沿岸です。大きい個体になると60cmを超すコショウダイもいるようで浅海の岩礁域から砂底域を好んで生息しています。体全体を見るとあのタイに似ている形をしておいしそうですが、色合いは全く異なる魚のため、タイの仲間と思っている人もいますが違う魚です。

コショウダイの寄生虫について

魚を生食する時には切っても切り離せない問題である寄生虫。魚には寄生虫を持っている個体と持っていない個体が存在しますが、このコショウダイは寄生虫を持つ個体が多いことでも知られています。

魚に寄生する虫と言えばまず真っ先に浮かぶのは人体に悪影響を及ぼすことが多いアニサキスですが、コショウダイには人体に悪影響はないものの、寄生する「ディディモゾイド」という寄生虫が個体に棲みついています。

この寄生虫は棒状や球状の形をした袋に入っていることが多く、まだ生きている状態では黄色の姿をしており、死ぬと黒っぽい色に変化します。生きている状態のディディモゾイドは黄色の目に付きやすい色をしているため、調理の最中でも取り除きやすいでしょう。私たちの体に影響が出る訳ではありませんが、やはり寄生虫は体内に取り込みたくないものですからさばいている時に発見したら除去するようにしましょう。

【参考リンク】
東京都福祉保健局 人体に影響を与えないが苦情の多い寄生虫 ディディモゾイド類

コショウダイの味や旬

コショウダイはあまり市場に流通する機会が少ないため、その存在自体をご存じない方も多いです。しかし、コショウダイは大きさがあるものでも価格が安定して安価で鮮度が落ちにくい性質をしているため、販売されているところに出くわしたらぜひ入手したい魚でもあります。

コショウダイの身はさばいてみると綺麗な白身をしており、味も上品な甘みがあって真鯛やイサキなどといった魚に近い食感で楽しむことができます。身の作りもしっかりしているため、コショウダイは様々な料理に活用されています。

また、コショウダイをおいしく食べられる旬の時期は、個体が小さいものでは冬の時期がおいしく、大型の個体であれば晩春~初夏の時期とされています。コショウダイは一般的な大きさの個体であれば秋~夏にかけての時期なのでコショウダイの大きさに合わせて旬の時期を見極めると良いでしょう。

【関連リンク】
イサキを使った料理はやっぱり刺身!旬な時期や味・値段も確認しておこう

コショウダイの食べ方や料理

コショウダイは定番の刺身にすると前述した通り、綺麗な白身で舌を楽しませてくれます。では他にはどういった食べ方や料理があるのでしょうか。コショウダイの魅力をお伝えします。

コショウダイの下準備しておいしい刺身に

コショウダイを1匹丸々料理に使う場合、まずギザギザと尖った背尾れをキッチンバサミなどで切り落とします。コショウダイにもウロコがあり、まずウロコを取ってしまいがちですが、鋭利な背尾れをしているため、先に除去しておいた方が安全に進めていけます。

次は頭を包丁で切り落とし、内臓を綺麗に取り除いていきましょう。流水を使ってコショウダイの中身が綺麗になったら、余分な水気を布巾などでふき取ります。次に骨に沿って三枚おろしを行います。三枚おろしを行う際は背尾れや尻尾れが非常に硬いため、ケガをしないように注意しながら進めていきましょう。三枚におろした後は腹骨をすき、刺身などにする場合は皮をすいて取り除けば調理に使用可能です。

三枚におろした後は塩と酒を少しだけふり、ラップをして冷蔵庫で寝かせておきましょう。こうすることによってよりおいしいコショウダイの旨みが得られ、身も締まった食感が味わえます。

コショウダイを刺身にしても身が余った時は塩と白ワインを少々ふりかけ、上記と同様に冷蔵庫で寝かせれば洋食のポワレやムニエルとして本格的な味わいにすることができます。

様々な料理にアレンジした食べ方

コショウダイの他の食べ方は、鍋にしたり、塩焼きにしてすだちなどを絞ってみたり、きのこを加えてソテーにしてみるのもおすすめです。上品な味わいが特徴のコショウダイなので、醤油をベースとしたソースにわさびを加えてカルパッチョ風にしてもおいしいです。

さらにコショウダイの味を生かしたい場合は手軽に作れるお茶漬けなどにしても良いでしょう。和食洋食問わない魚ですから、炒める、煮る、揚げる、蒸すなどの調理と相性抜群でお好みの食べ方で様々に工夫していくと良いでしょう。

コショウダイの味噌汁(あら汁)

身の部分は別の料理に使うとして残った頭と骨部分を使いあら汁を作るとダシが出て美味しいですよ。

<材料 2人前>

  • コショウダイのあら
  • 大根(お好みで)
  • 酒大さじ2
  • だし汁(昆布がいいかも)2カップ
  • 味噌 適量

<作り方>

  1. あらに軽く塩をふり10分放置
  2. あらに熱湯を回しかけて霜降り状態にする
  3. 流水で血合いなどを洗い流す
  4. だし汁に酒を加え火にかける
  5. 灰汁(あく)を取って味噌を入れて完成

コショウダイを上手に調理して食卓に並べよう

コショウダイは市場に姿を並べることはあまりないため、存在自体をそもそも知らなかったという方も多いでしょう。しかし、調理法を問わず広い分野で活躍してくれる魚でもありますから、安価でおいしいコショウダイにぜひ舌鼓してみてくださいね。