2017年12月4日更新

カンパチが出世魚と言われる理由。幼魚の名前と漢字など

カンパチ

カンパチと聞けば誰しもが知っているほどの知名度の高い魚ですが、出世魚としての認識も高い魚ですよね。しかし、カンパチと似たブリやヒラマサについて違いが曖昧な部分が多いです。そこで今回はカンパチの子供である幼魚についてや、漢字にした時の名前についてもお伝えしていきます。

  1. 目次
  2. 出世魚で知られるカンパチとブリ
  3. カンパチの味の特徴
  4. カンパチの漢字と地方名
  5. 出世魚の違いをはっきりさせよう

出世魚で知られるカンパチとブリ

成長していくにつれて名前が変化するという意味から出世魚と認識されているカンパチやブリ。しかし、そのどちらも出世魚と言う方もいれば、どちらかが出世魚だと主張する方もいます。

ブリに似ているヒラマサ

出世魚の話題が挙がった際に候補として出るのはカンパチやブリですが、そのブリと姿が似ているヒラマサという魚も存在します。

カンパチはカンパチとして存在を確立しているのですが、ブリとヒラマサの二つはどうも混合されやすい傾向にあります。ブリとの違いを見分けるのは非常に困難ですが、特徴としてヒラマサはブリよりも口元に丸みがあります。似ている形をしているため、分かりにくいですが、カンパチとブリ、ヒラマサはそれぞれ異なる魚です。その中でもカンパチとブリのどちらが出世魚か判断がつきにくいとされています。

結局どの魚が出世魚なのか

上記した通り、成長する過程で名前が変わる魚であるブリは子供の幼魚の頃は関東での名前で

モジョコ → ワカシ → イナダ → ワラサ → ブリ

となります。ブリの成長過程でつけられる名前は関東では上記の通りになりますが、地域によって別の呼び方があるため、一概に決まっている訳ではありません。

カンパチは出世魚ではないと否定的な意見をする方もいるようですが、カンパチにもしっかりと成長段階での呼び方が存在します。カンパチは成長していくにつれ、

ショッコ → シオゴ → アカハナ → カンパチ

という順番で呼び方が変化します。地域の違いでショッコをシオと呼ぶ場合もあるそうですが、こういった点を見ていくとカンパチも十分出世魚の仲間に入ると言って良いでしょう。

一般的に出世魚というとどうしても真っ先に浮かぶ魚はブリです。しかし、ブリほど知名度はなくてもカンパチは日本では高級魚の一種として捉えられていますから、同じ魚という見方でなくても出世魚という認識をしてあげたいところです。

カンパチの味の特徴

カンパチの味の特徴は、ほど良く乗った脂に加え、これまたほど良い噛みごたえがあるため、刺身や寿司といった新鮮な状態で味わえる料理が適しています。

ブリは4~5時間程度で血合い部分が変色してしまいますが、カンパチは24時間経過しても血合い部分はほとんど変色を見せません。そのため、カンパチは新鮮な料理に合うことはもちろん、あっさりと食べられるしゃぶしゃぶなどでも相性良くマッチします。

ブリがいくら出世魚だからといっても、肝心なのは味や食感ですよね。カンパチは淡白すぎず、食感も物足りなさすぎずで食べることができるため、簡単な調理法でもカンパチが持つ本来のおいしさを失いません。

カンパチの漢字と地方名

カンパチ(間八)

カンパチは漢字で表すと「間八」と書き、地方名も数多く存在します。魚には比較的地方名が多くつけられているものが多いですが、カンパチも同様にアカバラやネリコ、ネリ、ヘイチョウ、アカバネ、アカハナ、シオ、ハタケなどと呼ばれています。

上から順にアカバラという名前は鹿児島県などの南九州地方で呼ばれている名前で、ブリを腹白という意味を込めて呼びます。その腹白に対して身に赤い色彩があるため、アカバラ(赤腹)と呼ぶようになり、高知県や鹿児島県などで呼ばれているネリコやネリという呼び方は集まって練り歩くように泳ぎ回るため、練り魚という意味でネリコやネリと呼ばれています。

ヘイチョウという呼び方は三重県で呼ばれている名前であり、カンパチの成魚はエラ蓋から尾びれにかけて鮮やかな黄色の線があるため、陸軍の「兵長」を表すために呼ばれているのだそう。他にもアカバネという呼び名は香川県で、アカハナは関西や四国、九州の地方、シオは和歌山県でハタケは石川県で呼ばれるようです。

出世魚の違いをはっきりさせよう

カンパチやブリ、ヒラマサなどの魚はプロの目で見れば違いは明確かもしれませんが、そうそう見分けられる目を持つ方はいないと言えるでしょう。それだけ似ているため出世魚の話題が出た際は混合しがちになってしまいますが、ここで違いをはっきりさせておけば一目置かれること間違いないでしょう。カンパチは高級魚として扱われているため、味わい方も豊富な種類があります。カンパチが出世魚と言うと否定されることもあるかもしれませんが、ブリ同様に呼び方が変化する魚ということを覚えておくと良いですね。