2017年10月27日更新

牡蠣ってどんな味?食わず嫌いが多い牡蠣の味はこんな味

牡蠣の味

「牡蠣って美味しいというけれど見た目が内臓の塊のようで食べられない」という牡蠣の食わず嫌いな人っていますよね。そんな方へ、美味しい牡蠣の味をそのまま表現してお伝えします。今回は牡蠣の味について調べました。

  1. 目次
  2. 牡蠣ってどんな味?
  3. 生食と加熱した牡蠣の味の違い
  4. 牡蠣の美味しい産地
  5. 食わず嫌いの牡蠣にトライして美味しさを堪能しよう

牡蠣ってどんな味?

「海のミルク」と言われる牡蠣。ミルクの味がするわけではありません。身が牛乳のように白いこともこのように表現される理由にありますが、何といっても牛乳のように栄養価の高い食材であるのでこんな表現がされています。

岩場に固着して動かないため筋肉が退化して貝の中身のほとんどが内臓であるというと、食べる気がなくなってしまう方も多いかもしれません。しかし牡蠣は栄養価も高く、その成分中には美肌効果が期待できる物質を含む素晴らしい食材だとも言われています。

牡蠣の味を表現すると

味の表現の仕方は人によって様々ですが、食わず嫌いの人にとっては美味しいと言われる牡蠣の味に関して表現される言葉は興味津々のことだと思います。そこで牡蠣の味を調べてみると、牡蠣の味は牡蠣ファンからこんな言葉で表現されています。

  • 磯の味を感じるすがすがしい味わい。たとえば海が口に中に広がったようである。
  • 身のほとんどは内臓だというけれどドロドロした感じはまったくなく、プリンツルンとした食感である。
  • 噛むと柔らかく磯の香りがするエキスがジュワっと広がる。
  • 生食はレモンをかけて食べるのが定番ですがレモンの酸味と磯の香りのコラボが口の中で美味となる。
  • 貝と言ってもコリコリした歯ごたえのある食感ではないけれどグニャとした柔らかさでもない。ツルンと口に入れてしまうとよく噛んで食べるというより2~3回噛むとツルンと喉を通過してしまう。

大きさによって味に違いはあるの?

牡蠣には冬が旬の真牡蠣と夏が旬の岩牡蠣があります。岩牡蠣は真牡蠣より大きく1個1kgを超える大きさのものがあるほどです。一口ではとても食べることができない大きさです。そんな大きい牡蠣の味は、小さいものより濃厚な味で少し苦みや渋みがあります。

岩牡蠣の有名な産地である鳥取県のブランド牡蠣「夏輝」もとても大きい牡蠣で、食感はプリップリ。なめらかな磯の香りがあり、海水のミネラルを十分感じる味わいです。濃厚な旨みとまろやかなコク、そして雑味のない味わいだと言われます。大きい牡蠣は小さいものに比べると磯の香りの強さ、濃厚な味、柔らかいけどしっかりプリッとした食感が特徴です。

島根県の天然岩牡蠣で「春香」というブランド名を持つ牡蠣も、手の平ほどある大きな岩牡蠣で重さは300~500gくらいあります。味わいは小さい真牡蠣よりも豊かな味ですが、臭みのないさわやかな磯の香りが特徴です。大きい牡蠣は身のほとんどが内臓だからと言っても身がグニャっと柔らかい食感であるわけではありません。ツルンプリンとした食感に少し弾力もあり、味はさらに濃厚になります。

生食と加熱した牡蠣の味の違い

牡蠣は生食で食べることの多い食材ですが、食中毒の心配もあり、市販されている牡蠣は、食品衛生管理法に基づき生食用と加熱用というように表示されて販売されています。

牡蠣の加熱調理は蒸す、焼く、揚げる、炒める、煮るなどの調理法がよく合い美味しくいただけます。生食では豊富な栄養素を含んでいますが、栄養素の中には熱に弱いものもあり、加熱すると失われてしまう栄養素もあります。

加熱による栄養素の変化

生食は素材そのものの味を味わえ、牡蠣に含有される栄養素をそっくりと吸収することができます。

それに対して熱を加えて調理した牡蠣は、素材が持つ強い香りや癖が抑えられる反面、失われてしまう栄養素もあるのです。

たとえば牡蠣に豊富に含まれているビタミン類でビタミンC、またタウリンは熱を加えることで失われてしまいます。

失われた栄養素は取り戻すことはできませんが、たとえば鍋料理にすると水溶性のビタミンはだしに溶けだすため、だしを一緒に味わうことで牡蠣から失われた栄養素を取り戻すことがでるなど、調理法の工夫で失った栄養素を摂取することができます。

また加熱することでもともとの栄養素の量がさらに増すものもあります。たとえば亜鉛がその一つです。牡蠣は火を加えると失われてしまう栄養素もありますが、亜鉛のように熱を加えることで含有量が増える栄養素もあるのです。

生食と加熱したときの牡蠣の味の違い

調理法によっても違いますが、牡蠣を加熱すると磯の香りが少なくなります。酒蒸しなどではさらになくなってしまいます。

生食でもレモンの酸味と相性がいい牡蠣はフライや蒸し煮にしてもレモンと相性が合いレモン汁をかけて食べることが多い食材です。フライは磯の香りを残したままジューシーに味わえます。また牡蠣は加熱して中まで火が通っているのに食感はレアな感じがするのが特徴です。

牡蠣の美味しい産地

牡蠣は世界で味わうことができる食材ですが、日本の近海の全域でも漁獲されます。

冬が旬の真牡蠣は北海道から九州に至る日本の近海や湖で養殖が行われており、岩牡蠣は青森の八戸以南九州の南端宮崎までの日本海や太平洋沿岸域で天然の岩牡蠣が獲られています。

真牡蠣で最も生産量が多く有名な産地は広島県や宮崎県は有名な産地であるほか、北海道(厚岸)、石川県(能登)、宮城県(気仙沼)の真牡蠣も有名です。岩牡蠣は秋田県(象潟)、石川県(能登)、千葉県(銚子)、そして鳥取県や島根県ではブランド牡蠣を生産しています。

食わず嫌いの牡蠣にトライして美味しさを堪能しよう

食わず嫌いの人が多い牡蠣。その味は滋味な磯の香りと濃厚な旨み、プリンツルンとした食感は大変美味しい味わいです。身が内臓そのものだと言われると食べるのをためらってしまう方もいるかもしれませんが、内臓だからと言ってドロンとした食感はありません。また大きい牡蠣は味わいも濃く磯の香りも強くなります。熱を加えると生食の味とはまた違った味です。熱を加えても硬くならず柔らかいレアな食感の牡蠣!食わないなんてもったいない!栄養豊富な牡蠣をぜひご試食してみてください。