2023年8月22日更新

もやしには栄養がない?加熱した時の成分や効果を比較

もやし

もやしは野菜という認識の中でも栄養価値がほとんどないと口にされている食材です。しかし、本当に栄養が全くないのか疑問ですよね。加熱や茹でるといった調理法が取られているもやしですから、余計に栄養成分が流出していないか心配なところですので、もやしの効果や手を加えた際の成分の違いについて比較してみました。

  1. 目次
  2. 激安もやしは大活躍
  3. 加熱したもやしと比較すると
  4. もやしは生のまま食べられる
  5. もやしの栄養を逃さないためには?
  6. もやしの栄養は逃さないようにしっかりと手を加えよう

激安もやしは大活躍

値段設定が基本的に安価なもやしはスーパーで必ず入手するという方も多いことでしょう。様々な食材と相性抜群なのはもちろん、バリエーション豊富に楽しめるのも家計の救世主的な存在です。もやしは単独で使用しても良し、そして加熱したり茹でるなどといった手の加え方がいくらでもできる食材の一つとなりますから買い溜めする方もいるでしょう。

しかし、そんなもやしは世間で体が細い人に「もやしっ子」という言葉の使われ方をされていることもあり、何となく栄養がないような印象を受けてしまいます。

もやしがもたらす効果の数々

安価且つ、手軽に入手できるもやしは天候などに左右されずいつでも食べられる食材ですが、普段何気げなく口にしているもやしは数々の効果を持っています。

栄養にもビタミンCや食物繊維、カリウムやアスパラギン酸などが含まれているため、便秘を改善に導いたりカロリーが低いこともあり、ダイエット効果、肝臓機能を高めて美肌にしてくれる効果などが見込めます。更に、女性が悩む月経前症候群の予防・防止に繋がったり、代謝アップ、デトックス作用、疲労回復、風邪の予防、そして血液の流れを良くするなど、もやし一つでここまで体の様々な不調を改善に導くパワーが潜んでいるらしいのです。特にダイエット効果や美肌効果、そして月経前症候群の防止、デトックス作用などは女性にとって日頃から得たい効果ですので、もやしは女性に適した食材とも言えるでしょう。

もやしの種類によって含まれる栄養成分が異なる

もやしには3種類あり、普段食べる機会の多いもやしは緑豆もやしと言います。緑豆もやしは頭の部分に一般的な大きさの種がついているのが特徴で、緑豆もやしと比較すると黒色のように見える頭で小さい頭がついているのがブラックマッペから発芽したもやしです。そして頭の部分の大きさが他のもやしと比べ物にならないほど存在感をアピールしてといるもやしが大豆(豆)もやしと言います。栄養成分的には最もビタミンCが含まれているのがブラックマッペで、カリウムや食物繊維、ビタミンBなどを期待したい場合は大豆もやしの方が優れています。

それぞれに異なった栄養成分が含まれているため、どの栄養成分も摂取したいところですが、心配なのは加熱などで手を加えた時に栄養がなくなってしまうことですよね。

加熱したもやしと比較すると

加熱や茹でるといった調理法が取られるもやしという食材ですが、衛生面なども考慮するとなるべく熱を加えたいですよね。ではもやしは加熱や茹でる工程を挟むと栄養成分にどのような違いが出てくるのでしょうか。

加熱はNG

基本的に野菜としてカテゴリーされる食材は加熱したり茹でるなどの調理法では栄養が逃げてしまうと言われています。誰しも一度は聞いたことのある情報ですが、思っていた通り、野菜に限らずもやしも加熱によって栄養が逃げてしまう恐れがあります。

もやし自体、炒め物などで長時間炒めていてもシャキシャキ感が残りやすい特徴があるため、どうしても炒める時間や加熱する時間が長くなってしまいますが、加熱は基本的にはNG調理法なのだと認識しておくと良いでしょう。

どんな栄養が逃げるの?

加熱や茹でることによって逃げる栄養には、豊富に含まれるビタミンやミネラルといった成分が崩れてしまいます。ビタミンやミネラルは普段の食事から摂取しようと意識的にメニューを組み込んでいかなければ不足してしまうこともある成分なので入手しやすいもやしの栄養を逃してしまうことはもったいないことだと言えるでしょう。

もやしの栄養や効果を逃さないためにできること

もやしはイメージしていた通り、加熱や茹でることによってその栄養を逃してしまいます。多くの方が思っていたことと言えそうですが、栄養成分を逃さない方法はあるのでしょうか?もやしの調理法について普段行っていたことを思い返して確認していきましょう。

もやしは生のまま食べられる

加熱や茹でるなどといった調理法以外にできることを確認する前に、もやしは元々生の状態のまま食べられることをご存じでしょうか。これまた多くの方が加熱しなければ食べられない食材だと思っている部分があります。しかし、もやしの栽培方法は水であり、農薬なども使用せず育つため、生のまま食べるのは何の問題もありません。

もやしの栄養を逃さないためには?

もやしの栄養成分を逃さないためにできることはいくつかありますが、茹でる場合はほんの数秒程度茹でるだけで十分に料理として使うことができます。また、炒めものにもやしを使いたい場合は他の具材を十分に炒め終えてから一番最後にもやしを入れてなるべく熱が入らないなどの工夫などもすると良いでしょう。

茹でる調理法よりは蒸して使う方が水溶性ビタミンも逃げにくいのでやわらかさを重視したい際は蒸す方法を取ると栄養を守ることができますよ。

もやしの栄養は逃さないようにしっかりと手を加えよう

もやしには栄養がないと強く言われてきましたが、種類によっても実はそんなことは全くありません。反対に積極的に摂取したい栄養成分ばかりが含まれていますから、もやしと侮るなかれ、影の存在だったもやしに是非スポットを当てて健康的でヘルシーな食生活を目指していってくださいね。

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