2017年9月26日更新

豆腐ようは臭い?豆腐ようの栄養や食べ方

豆腐よう

沖縄には珍味と呼ばれる料理がありますが、豆腐ようという中国から伝わった豆腐をご存じでしょうか。発酵食品のため、臭いや味がまずいといった声が挙がっていますが、お土産などでも人気の珍味です。そんな豆腐ようにスポットを当てて、栄養や値段、食べ方や作り方などをご紹介します。

  1. 目次
  2. 豆腐ようは沖縄の珍味
  3. 豆腐ようの栄養や値段
  4. 豆腐ようの作り方や食べ方
  5. 未知の食材豆腐よう…一度はご賞味あれ!

豆腐ようは沖縄の珍味

豆腐の種類はたくさんあり、そのまま食べても料理の材料として使ってもおいしくいただけますが、豆腐は豆腐でも発酵させた豆腐ようという食品が沖縄県ではお土産として販売されています。そんな豆腐ようは紅麹や沖縄名物のアルコール、泡盛などを使用した汁に豆腐を長期間漬け込み、発酵させた食品のことを指します。度数の強いアルコールとして知られている泡盛などは認知度が高いですがそんなお酒に漬け込んでいるため、当然豆腐といってもアルコールを含んでいます。

元は中国にあった腐乳

豆腐ようは初めから沖縄県に存在していたという訳ではなく、元は中国の「腐乳」が起源になったと言われています。日本に豆腐ようが伝わったのは琉球王朝時代とされており、日本に渡った後は沖縄の色を生かした泡盛が使われるようになり、独自に発酵と熟成の過程が行われた結果、現在の豆腐ようが地についたと言われているため、豆腐ようの歴史は古いものと言えるでしょう。

豆腐ようは英語で発酵豆腐

豆腐ようは英語で発酵意味するfermentした豆腐ということでfermented tofu “Tofu-yo”と表現されます。ちなみに中国の腐乳はchinese fermented red bean curdです。

味や臭いは?

沖縄県の料理には濃厚さや味の強いもの、または臭いが独特の料理や食品などが数多くありますが、気になる豆腐ようの味はうにの風味に似ている部分があり、食感はチーズのようにこってり、又はねっとりとした舌触りがあり、上品な濃厚さを感じることができますが、うにやチーズなどの濃厚で舌に絡みつくような食材が苦手な方は臭いと感じたり、味に対してまずいといった感想を持つ方もいます。この豆腐ようは沖縄県で扱われているにも関わらず、地元住民でもあまりの臭いにどうしても食べられないという方もいるほど、豆腐ようは珍味中の珍味なのです。

しかし、好きな方にはたまらない一品です。特にアルコールを日頃から飲む方はおつまみとしてつまむには最適でしょう。しかし、アルコールが含まれているため、普段全くアルコールを飲まない方や、小さい子どもには適していません。

豆腐ようはお土産としても販売されていますが、豆腐ようをお土産に選ぶ際は「紅あさひの豆腐よう」を選ぶと良いでしょう。紅あさひの豆腐ようは豆腐ようの中でも絶品で、深い味わいを口いっぱいに堪能することができます。

豆腐ようの栄養や値段

臭いと言われる一方、酒飲みの方にはたまらないおつまみとなる豆腐ようは好き嫌いが非常に分かれる食品と言っても良いでしょう。あっさりとしたものを好む方には口に合わないかもしれませんが、好きな方にはお土産などであげると喜ばれます。次はそんな豆腐ようの栄養や値段を見ていきましょう。

豆腐ようの栄養

豆腐ようの栄養はまず100g当たりのカロリーは189kcalとなっており、タンパク質や脂質、炭水化物や食物繊維、ナトリウム、カリウム、カルシウム、マグネシウム、リン、鉄、亜鉛、銅、マンガン、モリブデン、他にもビタミンEやビタミンK、ビタミンB1、ビタミンB2、ナイアシン、ビタミンB6、ビオチン、パントテン酸などあらゆる栄養成分が詰まっている豆腐です。

出典:「日本食品標準表2015年版(七訂)」

値段はどのくらい?

豆腐ようの値段は大きさや梱包されている内容量にもよりますが、少ない量では500円前後で、量が多めであれば1000円以内で購入できる手ごろなお値段をしています。また、箱などで購入する場合は3箱などで2000円以内で買えるため、珍味としての見方をされていますが、誰でも求めやすい値段であると言えるでしょう。

豆腐ようの作り方や食べ方

豆腐ようはたっぷり栄養が詰まっており、舌で楽しみながらも栄養補給が可能な食品です。そんな豆腐ようをまだ見たことがない方や食べたことがない方は未知の食品という感覚が強いと思いますので、身近な存在になれるように食べ方や作り方などをご紹介します。

豆腐ようの食べ方

豆腐ようは販売されているものを開封すると、全体的に鮮やかな赤い色をしています。そんな豆腐ようの食べ方はパッケージにも説明書きがあるようにゆっくりと少しずつ口に含んでいく食べ方が好ましいとされています。独特の風味が強い豆腐でもありますから、一度にたくさんの量を取るのではなく、少量ずつ食べていく方が豆腐ようの風味や味、臭いまで最小限に抑えながら楽しめるでしょう。

また、豆腐ようを使ったレシピではパスタに汁を絡めたりリゾット、天ぷら、グラタン、ソテーなど様々な料理に使うことが可能です。

豆腐ようの作り方

豆腐ようを作る時に必要な材料は沖縄豆腐(島豆腐)3丁、塩100~120g、40度以上の泡盛を適量、米麹(又は味噌麹)を1Kg、別で泡盛を(40度以上)6~7カップ、紅麹小さじ2、砂糖を少々、別で塩を小さじ2が必要となります。

作り方はまず米麹を用意した泡盛に浸して10日程度放置し、内容物が柔らかくなったらすり鉢でつぶしていき、泡盛で戻した紅麹を入れて混ぜていきます。次に砂糖と塩を加えて漬け汁を作成していき、沖縄豆腐(島豆腐)の回りの固い箇所を狙ってカットし、3cm程度の大きさにしたら塩をふりかけ、馴染ませていきます。

次に目の粗いざるを用意し、豆腐をざるに広げて日陰干しを行い、2時間程度の間隔で裏返ししながら乾燥させていきます。乾燥したら表面が黄色になってくるのでそこで泡盛で2~3回洗い流し、煮沸消毒済みの容器に作った漬け汁と乾燥した豆腐を入れて密閉したら熟成させていきます。熟成させる期間は2ヶ月頃からおいしく食べることができ、さらに時間を置いて6ヶ月当たりに差し掛かると最もおいしく食べることができます。

未知の食材豆腐よう…一度はご賞味あれ!

豆腐なのに鮮やかな赤い色で、尚且つ臭いや風味などが強いと聞くとあまり口にしたくないと感じる方もいるかもしれませんが、お酒を普段から好んでいる方は一度食べてみると意外なおいしさを発見できるかもしれません。ネット販売でも購入でき、自宅でも作ることができますので自分に合った方法で豆腐ようを食べてみてくださいね。