2017年9月26日更新

生揚げは味の染み込みが最強?生揚げのカロリーや作り方

生揚げ

厚揚げに似ている生揚げ。実は煮物に入れた時の味の染み込み具合が良い豆腐です。ボリューミーな料理に欠かせない存在ですが、生醤油と似ている点があるため違いが分からないといった方もいるでしょう。今回はそんな生揚げのカロリーや冷凍保存法、作り方などをご紹介します。

  1. 目次
  2. 生揚げとは
  3. 厚揚げと生揚げは同じもの
  4. 生揚げ(厚揚げ)のカロリーってどのくらい?
  5. 生揚げ(厚揚げ)の保存方法
  6. 生揚げの作り方
  7. もう生揚げと厚揚げに悩まない!

生揚げとは

生揚げの見た目は豆腐を加工し、油で揚げたような姿をしているため、あまり珍しいという食品でもないでしょう。生揚げは豆腐を加工した食品であり、薄い油揚げよりもさらに厚くカットした豆腐を使用するため、姿形も全体的に厚い豆腐という印象です。生揚げは厚くカットした後に水気を十分に切った後、油で揚げ、180℃程度の油で一度揚げて作る工程になっています。

ちなみに油揚げとの違いは厚みという部分にもありますが、油揚げは揚げる時に二度揚げを行うため、一度揚げしている生揚げとは若干の違いがあります。

生揚げは油抜きして使う

油で揚げた生揚げは、食品の表面に付着している油が酸化しやすい特徴を持っているため、熱いお湯を生揚げにかけたり、熱湯の中にすばやく入れ、煮立ててから水切りするなどの油抜きという工程を踏んでから使用するのが一般的です。この油抜きを行っておくと、行う前の生揚げとは口当たりが違い、油抜きをすることによって油っぽさがなくなり、すっきりとした食感で料理や煮物などの材料に使っていくことができます。

生醤油と名前が似ている

生揚げという言葉を聞いて醤油を連想した方もいるのではないでしょうか。醤油の種類にも「生醤油」や「生揚げ醤油」などがありますから、生揚げと関係があるのかと感じますよね。そんな生醤油や名前が似ている生揚げ醤油ですが、生揚げは「なまあげ」と読むのに対し、生揚げ醤油は「きあげ」と読みます。醤油作りの過程で圧絞が行われている時に絞り出される汁のことを生揚げ(きあげ)と呼ぶことがあるため、名前が似ていても別のものだと思っていただければ良いでしょう。

厚揚げと生揚げは同じもの

生揚げと見聞きすると、何となく食品として不十分な印象を受ける場合もあるでしょう。豆腐を油で揚げた食品も種類があるため、分かりにくく、違いが分からないといった声もあるかもしれません。しかし、厚揚げと生揚げは同じものなのです。

内容的には同じもの

豆腐を厚くカットし、油で揚げた食品は厚揚げか生揚げのどちらかの呼び方で呼ばれています。つまり厚揚げと生揚げは同じ食品であり、違いは地域によって呼び方が違うだけです。厚揚げで覚えているのかそれとも生揚げで覚えているのかは出身の地域によっても異なってくるのです。

しかし、豆腐を薄くカットした油揚げも別の呼び方で薄揚げと呼ばれることもあります。同じ豆腐でも呼び方が変わってくるため、ここは育った地域の違いが見えるところでしょう。

生揚げ(厚揚げ)のカロリーってどのくらい?

豆腐はタンパク質が多く摂取できるということで、ダイエット中の方でも摂りたい食品の一つですが、豆腐そのもののカロリーは一丁食べればご飯一杯程度のカロリーになります。食べ過ぎなければ問題はないのですが、生揚げは豆腐にさらに油を含ませているため、カロリーも心配になってしまいますよね。

煮物料理として最高な生揚げは調味料の染み込みが良く、おいしさについつい食べ過ぎてしまうこともあるでしょう。そんな生揚げのカロリーは100g当たり150kcalです。やはり木綿豆腐や絹ごし豆腐などと比較すると少々カロリーが高めな豆腐となりますので、適度な量で抑えておくようにした方が良いでしょう。

出典:「日本食品標準表2015年版(七訂)」

生揚げ(厚揚げ)の保存方法

生揚げが使われている料理と言えば、和食が中心となった煮物料理や少しピリ辛な料理の引立て役に使われたりとバリエーション豊富な使い方をされています。そんな生揚げは購入した後、どのように保存すれば良いのでしょうか。使い切れなかった場合は冷凍保存で長持ちさせるという方もいるかと思いますので、保存法や作り方まで確認していきましょう。

生揚げの保存方法は?
生揚げの保存法は基本的に常温は向いていません。生揚げ自体、傷みやすい性質をしているため、未開封の場合はそのまま冷蔵庫に保存か、開封済の場合は油抜きを行い、水気を十分に切ってからラップなどで密閉してからジップロックなどの袋に入れて冷蔵保存するようにしましょう。

また、生揚げは冷凍保存でも可能です。冷凍庫に保存する場合は熱湯に生揚げを20~30秒程度湯通しを行い、冷蔵保存と同様に水気を十分に切ってからフリーザーパックなどに入れて空気が入っていないことを確認してから密閉していきましょう。しかし、生揚げは冷凍保存するとあのふわふわとしたように食感が消えてしまう場合が多いため、ふわふわな生揚げが好きな方は冷蔵庫で保存する方法の方が合っていると言えます。

生揚げの作り方

次は生揚げの作り方を見ていきましょう。生揚げを作る時に必要なものは、絹ごし豆腐と油のみです。作り方も至ってシンプルで、お好みの量準備した絹ごし豆腐をキッチンペーパーに包み、重しとなる石などを上に置いて30分程度水気を取っていきます。

次に190℃まで熱した油の中に5分程度絹ごし豆腐を入れ、揚げていきましょう。この揚げている時間が長すぎてしまうとふわふわ食感が消え、ボソボソとしたおいしくない生揚げになってしまうため、長時間揚げるのはNGです。豆腐を指定の時間油で揚げればもう生揚げの完成となりますから、誰でも簡単に生揚げを作ることができます。

もう生揚げと厚揚げに悩まない!

生揚げと聞くと知らない方にとっては不信に感じてしまう食品となりますが、生揚げの正体が厚揚げと判明したところでもう悩むことはありません。様々な料理に合い、ふわふわ食感の生揚げはお腹一杯にしてくれる脇役でもあり、主役でもありますから、おいしい料理に生揚げを是非活用してみてくださいね。