2017年9月21日更新

セレベスとは? 里芋の品種であるセレベスについて

セレベスという作物をご存知ですか? 実は里芋の品種なんですよ。ここでは、セレベスについて、どのような品種なのかや、下ごしらえの方法、煮物の作り方までご紹介します。

  1. 目次
  2. セレベスは里芋の品種の一つ
  3. セレベスの下ごしらえの仕方や保存方法
  4. セレベスのおすすめの食べ方
  5. まとめ

セレベスは里芋の品種の一つ

セレベスと聞くと、ある人は山の名前に、ある人は洋菓子の名前などに聞こえるかもしれませんね。しかし、実はセレベスとは、里芋の品種の一つなのです。ここではセレベスについて、その伝来や特徴をお伝えします。

インドネシアから伝わった里芋、セレベス

セレベスは、インドネシアにある、セレベス島という島から広まったとされる里芋です。ちなみにセレベス島は、現在ではスラウェシ島と呼ばれています。親子兼用品種と言われる里芋で、収穫量が多いという特徴を持っています。芽の部分が赤いので、赤芽芋(赤目芋)と呼ばれることもあります。

セレベスと他の里芋との違いはそのぬめりの少なさ

セレベスの持つ大きな特徴として、そのぬめりの少なさが挙げられます。他の里芋のようにぬるぬるしたぬめりがない分、下ごしらえがしやすく、加熱後はホクホクとした食感が楽しめるため、特に含め煮がぴったりです。

セレベスの下ごしらえの仕方や保存方法

里芋は皮が剥きにくい、面倒だ、という印象を持っている人は少なくないのではないでしょうか。ここではセレベスの下ごしらえの仕方や保存方法など、便利な情報をお伝えします。

皮むきは洗って良く乾かしてから行うこと

セレベスもそうですが、里芋はその皮がぬるぬるとして、大変剥きにくいという嫌な特徴を持っていますよね。そのため、お正月の筑前煮など、特別な料理にしか里芋を使わないといった主婦の方は少なくないでしょう。

しかし、皮むきも意外な方法で、指を切る心配もなく、簡単に進めることができます。それは、ただ、洗ったら一度良く乾かす、ということ。これをするだけで、芋が滑りにくくなり、とても剥きやすくなります。是非一度お試しください。全然違いますよ。

アク抜きは塩でぬめりをとってから、米のとぎ汁+お酢で茹でて行う

セレベスにはアクがあります。このアクの処理をきちんと行うか行わないかで、料理の出来も変わってきます。アク抜きは簡単です。まず、皮をむいたセレベスに塩をまぶしてこすり、ぬめりをとります。その後に、米のとぎ汁にお酢を少々いれたものでサッとゆでればOKです。

下ごしらえ未処理の里芋は冷蔵庫にいれて保管はしない

セレベスの保管方法ですが、土がついたままの皮つき里芋は、冷蔵庫に入れないようにしてください。直射日光の当たらないくらい場所に置くか、可能ならば土の中で保管してください。冷蔵庫に入れると、冷蔵焼けして風味が落ちてしまいます。

下ごしらえ処理済の里芋は冷凍庫で保存すれば便利

逆に、下ごしらえが済んだ里芋は、小分けにして冷凍保存が可能です。もしセレベスなどの里芋が大量に手元にあるのなら、一度に下ごしらえを全てして、冷凍保存しておけば、後からも使えますし、大変便利ですね。

セレベスのおすすめの食べ方

セレベスはぬめり感がすくなく、含め煮にとても向いている里芋です。しかし、他にもおいしい食べ方があるので、2つ、ご紹介します。どちらも庶民的なメニューで、他の材料でならば作ったことがあるのでは? 味付けは各ご家庭のいつもの味でどうぞ!

セレベスの炊き込みご飯

セレベスは、炊き込みご飯にすると、お腹にたっぷりたまるだけでなく、その他の秋の味覚ともしっくりくるメニューの組み合わせが楽しめます。材料は米3合分に対して、セレベス3個、しょうがひとかけ、油揚げ1枚。セレベスは皮をむいて塩でぬめりをとったものを使います。下茹では不要です。

油揚げは一口大に、しょうがは細めの千切りに、セレベスは大き目の一口大に切るのが食べ応えあっておすすめです。味付けは一般的な炊き込みご飯の味付けでOK。だし醤油でも良いですし、さっぱりがお好きなら、酒と塩、しょうゆはほんの少しという味付けもおすすめです。秋の味覚、焼きさんまなどとの相性がぴったりですよ。

セレベスのポタージュスープ

じゃがいものポタージュスープなら、作ったことがある方も、少なくないのではないでしょうか。実は、セレベスもポタージュにすると、こっくりねっとりとして、心まで暖かくなる味わいで美味しいんですよ。

材料はセレベス300g、たまねぎ1個、バター10g、水400ml、牛乳200ml、コンソメ、塩、コショウ適量。

作り方は簡単。まず塩でぬめりをとったセレベスを細かく切って、みじん切りにしたたまねぎと一緒にバターで炒めます。そこに水とコンソメ、塩コショウを入れて柔らかくなるまで煮たら、フードプロセッサーなどでポタージュにします。最後に牛乳を加えて加熱して、味を調えたら完成です。里芋好きにはたまらない、おいしい癖のあるポタージュです。

セレベスのポテトサラダ

セレベスはポテトサラダにも向いています。作り方は、通常のポテトサラダとほぼ同じで、芋以外の材料も同じでOKです。味付けの際、マヨネーズにコンソメなどを入れることが多いのが通常のポテトサラダですが、セレベスで作る場合は、マヨネーズと醤油で味付けをすると、一気に和風料理になります。ホクホク感とややねっとりとした食感が癖になる味わい、一度お試しください。

まとめ

いかがでしたでしょうか。おすすめのセレベスレシピは、驚くほどおいしいものばかりです。是非一度、作ってみてくださいね。