2017年8月28日更新

水出し紅茶は危険なの?水出し紅茶の美味しい作り方

水出し紅茶

紅茶はお湯で淹れるお茶だとばかり思っていたけれど、水出しの紅茶もあるってご存知でしたか?しかしその水出し紅茶に危険があると言われています。今回は水出し紅茶の危険性を調べました。そして美味しい作り方をご紹介します。

  1. 目次
  2. 水出し紅茶が危険といわれる理由
  3. 水出し紅茶の美味しい作り方
  4. 水出し紅茶のカフェインの量
  5. 水出し用の茶葉をつかい水出し紅茶を楽しもう

水出し紅茶が危険といわれる理由

「水出し紅茶は危険なお茶」と最近よく言われています。しかし実際は、水出し紅茶自体が危険なお茶であるというわけではありません。本来紅茶はポットなどに茶葉を入れてそこに熱湯をかけて蒸らして抽出して紅茶の香りや味、水色を楽しみます。

冷たいアイスティーも、正しい淹れ方は熱く淹れた紅茶を氷の入ったグラスに一気に注ぐことでアイスティーを作るのが正し淹れ方です。でも水出しでも簡単に美味しい冷たい紅茶は作れるのです。そしてこの水出しで作った紅茶自体イコール危険お茶だというわけではないのです。ならばなぜ水出し紅茶は危険だといわれるのでしょうか?

水出し紅茶の危険な点

現在日本で飲まれている紅茶の茶葉はそのほとんどが外国から輸入されているものです。輸入の際に農薬の検査は厳しくされているようですが細菌の検査はされないことがほとんどだそうです。しかし細菌を持っている可能性のある茶葉でも、紅茶は茶葉に熱湯をかけて抽出するので、熱湯をかけることで細菌が死滅してしまうため心配はいらないと考えられています。

水出しの場合は、細菌を持っている可能性のある茶葉を使うと、熱湯をかけないため細菌が死なずに繁殖してしまい、食中毒などの心配があるので危険だと言われているのです。水出し紅茶をメニューの載せているショップでは、その危険性を考えて、すでに滅菌処理がなされている「水出し紅茶用」の茶葉を使って水出し紅茶を提供しているところがほとんどです。

紅茶の茶葉の細菌汚染についてはこんな声も

紅茶にしても日本茶にしても、茶の葉はもともと食品衛生法上の規定がありません。しかし細菌によって汚染されている可能性があるのなら、法律上の規定がきちんとあるはずで「紅茶の茶葉が細菌汚染の可能性が高い」というのは完全な言い掛かりであるという紅茶を取り扱う一部のメーカーからはこんな声も上がっています。

確かに食中毒の原因になる菌の中には熱湯をかけるだけでは死滅しない菌もあります。熱い紅茶を飲んでも食中毒を起こしたというニュースを聞いたこともありません。だから輸入されてくる紅茶の茶葉が細菌汚染されているとは考えにくい点もあります。

しかし現状は水出し紅茶を提供するお店では、水出し紅茶の茶葉は滅菌処理がされた「水出し紅茶用」の茶葉を利用して水出し紅茶を提供しているお店がほとんどなのです。

水出し紅茶の美味しい作り方

水出し紅茶の危険性は茶葉にあるようですが、その危険性も賛否両論なところがあるようです。しかし暑い季節には飲みたくなるアイスティー。そこで簡単に淹れることができる水出し紅茶の美味しい作り方をご紹介します。

水出し紅茶の美味しい作り方は抽出時間が長いのが特徴

水400ml、ティーバック2袋または茶葉を使う場合は約8gをジャグなどの容器に入れて冷蔵庫で約8~10時間置きます。そののちティーバックをとりだし、茶葉を使った場合は茶こしで漉して出来上がりです。

簡単にペットボトルを使って入れてみよう!

500mlのペットボトルにティーバック2個を入れて20秒ほどシェークして1~2時間常温(または冷蔵庫)で抽出するだけで出来上がりです。

水出し紅茶の美味しい作り方のポイント

・水出し紅茶の危険性について紅茶の茶葉の細菌汚染が取り上げられますが、その意見は賛否両論です。しかし水出し紅茶を提供するショップの多くも水出し紅茶の茶葉は滅菌処理された茶葉を使っていると言われているので、ご家庭で水出し紅茶を入れる場合も「水出し用」の茶葉を使うことをおすすめします。

・水出し紅茶は抽出するのに時間がかかります。抽出時間を手抜きしてしまわぬように、時間に余裕を持って作りましょう。

・水出しに使う水は常温のもので構いませんが温度が下がるとさらに透明感が出るので氷を4~5個入れるとさらに綺麗な水出し紅茶が味わえます。

水出し紅茶のメリットとデメリット

水出し紅茶のメリットは簡単に冷たい紅茶が淹れられること、渋味や苦味が少ないこと、紅茶の色が濁らない点です。デメリットは抽出するに時間がかかる点です。水出し紅茶は劣化が早いので作り置きせずに作ったらその日のうちに飲み切りましょう。

水出し紅茶のカフェインの量

カフェインは湯の温度が高いほど抽出されやすい物質です。ですから水出しで淹れた場合カフェインはほとんど抽出されません。実際にカフェインの量はどのくらいなのか数字で見てみると、Alway水出し紅茶ティーバック、宇治茶水出し用ティーバック、日東紅茶水出し用ティーバック共に100mlあたり12g、1杯200mlとすると24gのカフェインが含有されています。

水出し用の茶葉をつかい水出し紅茶を楽しもう

水出し紅茶の危険性は輸入される紅茶の茶葉の細菌汚染が心配されているからです。しかしその意見も賛否両論です。水出しで紅茶を飲むこと自体に危険はないようです。

もともと紅茶を熱湯で淹れることは茶葉の細菌を死滅させるためではないので、その事を考えると、茶葉の細菌汚染の心配はなさそうです。しかし専門的に紅茶を提供しているカフェテリアでも水出しの紅茶には滅菌処理された「水出し用」の茶葉を使うようなので、家庭で淹れる時も「水出し用」の茶葉やティーバックを使うことをおすすめします。